IEA(国際エネルギー機関)のビロル事務局長は、中東情勢の影響によるエネルギー供給の悪化が、世界経済を強く押し下げるおそれがあると警告しました。
IEAのファティ・ビロル事務局長はポッドキャストに出演し、イラン情勢に起因する現在のエネルギー危機が過去の石油危機を上回る深刻な局面に入っているとの認識を示しました。
ビロル事務局長は、現時点で失われた石油供給が1日あたり1200万バレルにのぼり、1973年と79年の2度のオイルショックを合わせた規模を上回っていると説明しました。
そのうえで、4月失うであろう石油供給は3月の2倍になるとしたうえで、LNG(液化天然ガス)の不足も重なり、各国の経済成長を押し下げるとの見通しを示しました。
IEAは3月、過去最大規模となるあわせて4億バレルの石油備蓄の協調放出を決めましたが、これについて「根本的な治療ではない」と指摘し、唯一の解決策は、ホルムズ海峡の再開だと強調しました。