マヨネーズが6~10%、食用油は高いもので15%以上…。
4月1日、食料品や調味料を中心に2798品目の値上げが一斉に発表されました(帝国データバンクによると)。
値上げラッシュに止まらない物価高にどう立ち向かえばよいのか。
1日放送の「newsランナー」では、大阪府八尾市のスーパーマーケットでリアルな値段を調査!
さらに、値上げラッシュを乗り切る方法を節約のプロに聞きました。
■「マヨネーズ代2、30円ほしい」たこ焼き店主の悲痛な告白
生活に直結する値上げ。街では悲痛な声が聞こえました。
【街の人】「年金生活だから困っとるね」
【街の人】「(子供が)いっぱい食べるんで、工夫するもなにもこらえるしかないかな。働いて働いて働いて参ります」
値上げの波は、関西のソウルフードにも容赦なく押し寄せています。
たこ焼き店「たこば」の店主・島田良太さんは、材料費や梱包資材の高騰に苦しむ中、マヨネーズや油が値上がりすることに対して苦しい本音を明かしました。
【たこ焼 たこば店主 島田良太さん】「原価率でいうと、過去一番悪いですよね。うちだと今マヨネーズが月5万円ぐらいかかってるんですよ。マヨネーズ代を本当は、20〜30円だけでもいいから1回につきほしいですね」
しかし、マヨネーズ代を別で請求すれば…
【たこ焼 たこば店主 島田良太さん】「お客様が来なくなるのが見えてるんですよね」
値上げせざるを得ない現実と、客足が遠のく恐怖。飲食店はまさに板挟みの状況に立たされています。
■食卓に忍び寄る影 月500円のお小遣いで我慢
値上げの打撃は、家庭の食卓にも暗い影を落とします。
春から中学生になる娘を育てるシングルマザーの横井川さんは、食品はなるべく割引のものを選んでいるにもかかわらず、食費が去年の月3万円ほどから5万円ほどにまで膨らみました。
同級生が月2,000円のお小遣いをもらう中、娘は月500円で我慢しています。
【横井川妙子さん】「いかにも買ったようにペットボトルにお茶を入れてくんやんな」
【娘・法華さん】「お金がかかるから、こわいね」
■専門家が警告「夏ごろめどに本格的な値上げ」
値上げラッシュに長引く物価高はいつまで続くのでしょうか?
専門家は「今回の値上げにはまだイラン情勢の影響が織り込まれていない」と指摘します。
【りそな総研・荒木秀之主席研究員】「足元の値上げの動きは、イラン情勢に関して反映されたものではありませんので、少なくともここまでの(イラン情勢の)上昇の動きはこれから出てくる。夏ごろをめどに本格的な値上げが始まるイメージ」
物価が1%上がれば、平均的な世帯で年間約3万6,000円の負担増になるという試算も示されました。
大阪府八尾市のスーパー「フレッシュマーケットアオイ」の店長・高橋さんも「イラン情勢が長期化するなら、トレーやパックなどの資材価格が上がる」と懸念を口にします。
石油由来の包装資材、配送コスト、人件費など、値上げの要因は原材料だけにとどまらず、冷凍チャーハンはなんと、一気に71円(税抜き)も値上げされました。
■スーパーの”在庫戦略” 安定価格商品を活用すべし
一方で、現場はなんとかお得な価格を維持しようとしています。
フレッシュマーケットアオイでは、売れ筋商品を約1か月分の在庫で確保し、元々の価格のままで提供する戦略をとっていました。
在庫がなくなった商品から順次値上げに切り替える仕組みです。
名物の唐揚げは、フードロスの削減や節電・節水といった地道なコスト削減によって価格据え置きを実現しているといいます。
また、肉や魚、キャベツ、もやしなど値段は安定しているということで、そういった商品をうまく活用することで値上げの波に立ち向かうことができそうです。
■「まずは固定費の見直し」節約のプロがアドバイス
物価高をお得に賢く乗り切るために、家庭でも打てる手はあります。
ファイナンシャルプランナーの山下幸子さんが節約術を教えてくれました。
山下さんが訪ねたのは、高校生の娘と3人暮らしの西尾さん一家。
早速、毎月の支出を書き出してもらうと、ローンなどを除く毎月の質出は約30万円でした。
まずは、通信費や保険料などの固定費を見直し、次に食費や日用品などの変動費を削ることがポイントだそうです。
食費の目安は手取りの「15%以内」で、買い物の回数を減らして「ついで買い」を防ぐこと、価格を比較して安いスーパーに足を運ぶことも有効だといいます。
ただ、山下さんは「ただ節約するだけだと、疲れちゃってリバウンドが来る」とも忠告します。
自分にとって大切な支出まで一律にカットすると、かえって長続きしません。無理は禁物です!
■「政治何やってんだ」と鈴木哲夫さん
一方で、家庭や店ができる努力にも限界があります。
ジャーナリストの鈴木哲夫さんは「『政治何やってんだ』って話」と語気を強めました。
【鈴木哲夫さん】「3年前くらいからずっと物価高は続いてる。『消費税減税』なんて今どこ行っちゃってるんですか。僕はもっと政治が本気で取り組む、石破政権、岸田政権からの宿題なんですよ。この辺をもう一回引き締めてほしい。
イラン情勢でさらに色んなものが加わってくる。政治はノロノロやってる場合じゃないです。こういう努力に応えるのが政治ですよ」
夏に向けてさらなる値上げが予測される今、店頭の値札の1円1円の向こう側にある人々の暮らしに、政治がどう応えるのでしょうか。
(関西テレビ「newsランナー」2026年4月1日放送)