全国に1000店舗以上を展開するミスタードーナツ。その頂点に、鹿児島県鹿屋市の小さな店が立った。2025年「優秀ショップ全国1位」に選ばれたミスタードーナツ鹿屋寿ショップだ。大隅半島で唯一のミスドが、なぜ日本一になれたのか。そこには店主のドーナツ愛情とチームの絆があった。
大隅半島ただ一つの店が、全国の頂点へ
オープンして33年のミスタードーナツ鹿屋寿ショップ。大隅半島唯一のミスド店舗として地域に親しまれてきた。
そのカウンターに、ひときわ目を引く盾がある。そこには「全国1位」の文字が踊る。ミスタードーナツでは全国に1000以上ある店舗で、接客や商品のクオリティーを審査していて、鹿屋寿ショップは2025年の「優秀ショップ全国1位」に輝いたのだ。

店主の内倉麻衣子さんは「日頃お客さまに喜んでいただけるショップづくりを目指していたので、優秀ショップ全国1位という結果につながりとてもうれしい」と喜びを語る。
細かいマニュアルを守りつつ、心を込めて作るドーナツ
「チョコの量や砂糖の量、ホイップクリームの量、全部グラム単位で決まっている」内倉さんがそう語るようにミスタードーナツの商品は厳格なマニュアルに基づき作られる。そんな中でも内倉さんはマニュアルの範囲で「きれいに見えるように、おいしく作れるように毎日心がけて作っている」という。その実力は折り紙付きで、ドーナツ作りの知識と技術を競う大会では2024年に全国6位に輝いた。

内倉さんの原動力はいつも「お客様の笑顔」だった。
「私が働いてまだ1年目の時に『こんなにおいしいポン・デ・リングは食べたことがない』と直接お声がけいただいて、それがとてもうれしかった。愛情を込めて作っているので、それが伝わったのかもしれない」
「どの時間に行っても鮮度が高い」が最大の強み
優秀ショップの詳しい審査基準は明かされていないが、鹿屋寿ショップの強みとして挙げられるのが「製造タイミングの徹底」だ。いつお店に行っても高い品質のドーナツを提供できる体制を整えているので“鮮度が高いドーナツ”がいつでも味わえる。それが高評価につながったとみられる。
そんな内倉さんやスタッフの“勲章”ともいえるのが「ブラックキャップ」と呼ばれる黒い帽子だ。接客や製造の部門で全国大会に進んだ者だけが着用を許される。鹿屋寿ショップにはそれをかぶる資格を持つスタッフが揃っている。

「休憩時間はドーナツの話ばかり」――チームの熱量が店を支える
ショップのスタッフにも話を聞いた。
「休憩時間はドーナツの話ばかり。コミュニケーションもすごくとって楽しい」
「周りのみんなの雰囲気がいいので働きやすい」
「もうほかの店舗には負けていられないと思って、さらにヒートアップしている」

日本一の店を支えているのは、内倉さんだけではない。ドーナツ愛と仲間への信頼が、鹿屋寿ショップの日常をつくっている。全国1位に輝いたその看板を胸に、きょうもおいしいドーナツで大隅を明るくハッピーにしている。
【動画で見る▶ミスド全国1位は鹿屋の小さな店 土日も行列「優秀ショップ全国1位」に選ばれた理由】
