毎年、県内で一番早く出荷されている白石町の超早場米「七夕こしひかり」。昨今叫ばれる水不足や原油高騰の影響はあるのでしょうか。生産者を取材しました。

【野口リポーター】
「こちら白石町の田んぼでは七夕こしひかりの田植えを前に田んぼへの水入れやしろかきなど田植えの準備が始まっています」

旧暦の七夕に近い8月初旬に収穫することから名付けられたブランド米「七夕こしひかり」。
4月5日ごろから予定されている田植えに向けて田んぼに水がたまるのを待っているのは白石町の生産者、山さき利幸さん。
今年の水不足の影響について聞いてみると・・・。

【生産者 山さき利幸さん】
「今回七夕こしひかりを植えてますがそこに関しては今のところ水の問題はないですね。ただ、普通雨季になればその時に一気に全ほ場に水が溜まるようになりますのでそこでおそらく水が足りなくなるんじゃないかなという感じですね。どこまで足りるか、あと梅雨が早いかちょっと雨の具合が分からんけんですね」

悩みのタネは水不足だけではありません。
しろかきや田植えに使うトラクターなどの重機を動かすために欠かせない燃料の高騰です。

【生産者 山さき利幸さん】
「原油高騰の影響はおそらくどの農家さんも受けていると思います。このトラクターは軽油で動いています。実際、我が家もかなりの燃料を今からしろかき、麦刈り、田植えいろんなことで使うと思いますのでこのまま高ければおそらくちょっと高かったなあていうくらいの気持ちであると思います」

軽油などの燃料だけでなく、肥料や牧草を覆うラップフィルムなど石油製品が値上がりする話も聞こえてきます。

【生産者 山さき利幸さん】
「肥料も燃料もなんでも高くなってます。こんだけ原価がかかって、こんだけ利益が出るていうくらいのぎりぎりの線くらいでコメの販売ができれば」

コメ以外にもムギや野菜も栽培している山さきさんは年間で3000リットルほどの燃料を消費しています。
今は去年12月ごろにまとめて買っていた軽油がまだ半分ほど残っていて原油急騰の影響は比較的少なかったといいます。
ただ、もしこの状況が続くなら、と本格的な田植えシーズンに向けての不安も聞かれました。

【生産者 山さき利幸さん】
「おそらく農業自体も燃料が高くなって価格転嫁ができて作物が高くなればこのままの状況で行っても大丈夫じゃなかですかね。実際買ってくれる人たちからは「高い高い」という声は結構聞きますが実際のところこれだけ上がってますんでそこを皆さん分かってもらって農産物を食べてもらいたいと思います」

さて、VTR中に「しろかき」という言葉が何度か出てきましたが改めて説明します。
「しろかき」とは田植え前の田んぼに水を満たして土のかたまりを砕いてならす作業のことです。
この作業中、サギがトラクター近くをうろつく風景を目にされた方も多いと思いますが、これはトラクターに驚いて飛び出てくる小動物を狙っていて田植え前の風物詩とも言えます。
田んぼを見かける機会があればトラクターの周りに注目してみるのもいいかもしれません。

※「さき」は「たつさき」

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