宮城県出身の漫画家・いがらしみきおさんの大ヒット作「ぼのぼの」に関する話題です。今年で連載40周年となりますます注目されている「ぼのぼの」に会える町、いがらしさんのふるさと加美町中新田を訪ねました。
「ぼのぼの」は、仙台市在住の漫画家・いがらしみきおさんが描く、ラッコの男の子「ぼのぼの」と森の仲間たちの物語。
1986年に4コマ漫画として連載が始まり、今年、40周年を迎えます。
高橋咲良アナウンサー
「加美町にある中新田図書館に来ました。ここにぼのぼのファンにとって『聖地』と言える場所があるということなんですけれども」
「いがらしみきおぼのぼの館」はいがらしさんの出身地・加美町が、中新田図書館の一角に開いたもの。オープンは2022年という、比較的新しい施設ですが、いまや、「ぼのぼの」の『聖地』とまで呼ばれるほどに。
展示の一番の目玉は作業机や道具類。どれも、いがらしさん愛用の実物なんです。
高橋咲良アナウンサー
「先生が実際に使われていた椅子と机、そして棚も。せっかくなので座りますよ、失礼します。ふかふかです。よく見ると、このインクの染みであるとか、至る所にあります。引き出しは開けて見られるんだそうです。なんだか色々入っています」
「えっ!知らない人がいる!!」
「うわ、いがらし先生!!失礼しました!!こんにちは」
「いがらしみきおです。よろしくお願いします」
地元・中新田で働きながら漫画を描き、24歳でデビューしたいがらしさん。
ギャグ漫画界に現れた新星として一世を風靡したのち、2年間の充電期間を経て生み出したのが、それまでとは全く作風の異なる「ぼのぼの」でした。
以来40年、「ぼのぼの」は海外でも翻訳されるなど世界で愛されています。
高橋咲良アナウンサー
「どうしてこれほどまで長く愛されているんだと、いがらし先生は思いますか?」
いがらしみきおさん
「当時の4コマ漫画はあくまでも笑いというかギャグだった。そういうものを抜きにして、ほのぼのした世界を、動物だけでやるというのはちょっと新しかったと思いますね」
高橋咲良アナウンサー
「ここに来た時に窓の外に加美の自然の景色が広がっていて、ぼのぼのたちの森っていうのは、加美町の自然が少しモデルになっていたりするんでしょうか」
いがらしみきおさん
「自分で意識したことはないんですけども、意識する以前に、やはり加美町の自然というものが私の中に染みついていて、もうほとんど意識しない感じで自分の中にあると思いますね。自分の中の空気と外にある空気がすごくぴったりする。ぴったりどうなるんですかと言われると、ただ何となくまったりするだけですがね」
高橋咲良アナウンサー
「ぼのぼの化するんじゃないですか」
いがらしみきおさん
「そうですね、ぼのぼの化してしまう」
高橋咲良アナウンサー
「40年まで来ましたけれども、この先、見据えていらっしゃいますか?」
いがらしみきおさん
「ぼのぼのに関しては『死ぬまで書きます』と宣言しましたので、死ぬまでやろうと思います」
高橋咲良アナウンサー
「じゃあ、これからも長くほのぼの楽しめると」
いがらしみきおさん
「本当に皆さんにも長く愛していただければと思います」
この日は、横浜から来たというぼのぼのファンがいました。
「こっちに来たのは初めてなので、今日ようやくぼのぼの館に来られました。あす仙台文学館に行こうかと思っていて」
「ぼのぼのは昔から知っていましたし、結構なじみ深かったです」
加美町でぼのぼのと出会える場所は「ぼのぼの館」以外にも。火伏の虎舞で知られる中心部の花楽小路商店街には、ぼのぼのを感じることができるさまざまな工夫が施され、ぼのぼのを目当てに町内をめぐる人たちも増えているそうです。
さらに、こちらの酒造店が販売する日本酒は、いま人気が広がっているそうです。
高橋咲良アナウンサー
「ぼのぼのとコラボしたお酒は、どんな方々に人気ですか」
中勇酒造店 中島崇文代表取締役
「そうですね、国内のぼのぼののファンの方はもちろんなんですけれども、いま海外でもすごくぼのぼのが人気で、おかげさまで約2年前に発売したんですけれども、今だいたい1万本以上は韓国に入ってますね」
ぼのぼのと出会えるまち加美町。春休みにのんびり歩いてみてはいかがですか。