秋田県大館市の伝統野菜トンブリの生産現場は、伝統を守るために賃上げに踏み切りました。一方で、燃料の高値など人件費以外の経費がかかり増しになっていて、組合は今後に不安を抱えています。
「トンブリ」は大館市の伝統野菜で、プチプチとした食感が特徴です。「畑のキャビア」と呼ばれ、製造技術は国の登録無形民俗文化財に登録されています。
生産組合が管理する加工工場では、ゆでたり水で洗ったりする工程を3人の従業員が担っています。
最低賃金の改定を受け、組合は時給の引き上げに踏み切りました。
従業員は「買い物をしていても色々なものが値上がりしているので、それに対し最低賃金が上がるのはすごくうれしい」と話しています。
大館とんぶり生産組合・本間均組合長:
「いまトンブリを育てている面積を保つためにはどうしても人を雇わないといけないので、人件費が上がることはきついが、働く人に還元しないといけないので仕方ない」
さらに、イラン情勢の緊迫化によって、生産や加工に欠かせない灯油やガソリンなどの燃料は不安定な供給と高値が続いています。
大館とんぶり生産組合・本間均組合長:
「急に燃料費が値上がりしたし肥料関係も上がったので、今回すべての面で上がりきついが、なんとか頑張って踏ん張りたい」
組合は、試行錯誤を重ねて厳しい状況に立ち向かい、伝統野菜を多くの人に届け続けます。