新しい一歩を踏み出す春。これまでにも「高校生起業家」として活躍してきた高岡市の18歳が、新たな会社を立ち上げました。
ともに歩むのは県外から移住してきた後輩の高校生。若き起業家が見据える未来とは。
今月、高岡市の起業支援施設。
*「ネルフィン」社長 油谷駿杜さん
「『AIを導入しいが何から…』『わかっていても現場への浸透が大変』そういうところに役立てるようなコンサルティングができないかと」
銀行や商工会議所の担当者などを前に説明していたのは油谷駿杜さん。高岡市出身の18歳です。
油谷さんはこれまでにも会社を運営してきた「高校生起業家」。
起業支援の手厚い通信制高校「N高」グループに通いながらプログラミングを学び、主に製造業の現場で検品作業を効率化するソフトを開発しました。
地元・高岡を盛り上げようと学生主体のまちづくりイベントも企画するなど幅広く活動しています。
この春高校を卒業し大学に進学。その一方で新会社を立ち上げ、中小企業にAI技術の導入・活用を支援する「高岡AI研究所」を展開します。
将来的には自社アプリの開発も目指すといいます。
現在、県西部の製造業や小売業など10社と取引しています。
今月初旬、打ち合わせのため訪れたのは、氷見市の運送会社です。
*「ネルフィン」社長 油谷駿杜さん
「『AI事務員』がパソコンに入ってるみたいな」
*有磯運輸 青野邦明専務
「事務員さんが手で打ち込んで間違ったらどうしようっていう、そういう嫌な精神的プレッシャーを回避したい」
この会社からの依頼は、AIを活用した運送業特有の事務業務の効率化です。
*有磯運輸 青野邦明専務
「(油谷さんは)若いが。そんなに年齢差を感じない。(AI関連)分野は年齢に関係なく感性と情報を持っている人が強い分野。だからこそお願いすべき方になるんじゃないかなと。北陸から世の中を変えていくようなIT・DX企業ができればうれしいなと、応援しています」
新会社には、もうひとり共同代表がいます。油谷さんと同じ通信制高校の後輩で起業経験もある小助川晴大さん、17歳。
今月、横浜から富山に引っ越してきました。
会社立ち上げに合わせた移住。通信制高校に通いながら生活します。
*小助川晴大さん
「(富山への移住は)大都会しか住んだことなかったので絶対に自分の財産になる」
18歳と17歳のふたり。起業家を支援する県の居住施設で共同生活を送りながら会社を運営します。
AI技術に敏感な10代だからこその感性で富山の産業をサポートしていきたいと考えています。
*小助川晴大さん
「AIって今も1日1日変わっていっているもの。圧倒的優位性は若者にある。富山の高専生、大学生をどんどん巻き込んでみんなでつくる会社みたいな形に進めていければ」
*「ネルフィン」社長 油谷駿杜さん
「僕らができることは『AI』という一部分だけだが、いまサポートしている企業は基幹産業と呼ばれるような重要な仕事。サポートさせていただくことで産業や県全体の発展に寄与することができるのかなと。『富山発のスタートアップ』として存在感を出せるようにかんばっていきたい」