緊張が続くイラン情勢。
物流の混乱で、春休みシーズンで人気の行楽スポットにも影響が出ています。
この週末、満開になったばかりの桜の木の下で大勢の人が楽しんでいたお花見。
そんなお花見の場でも重宝するのが、アルミホイルやアルミ製のお皿です。
ところが、こうしたアルミが今高騰し、さらに街の薬局からは、手の消毒に使われるアルコールについて「入荷が滞っている状態です。店頭からは下げて」という声が聞かれました。
中東危機が長期化する影響は、日常生活のあらゆる場面に今、忍び寄っています。
29日、イランとの戦闘終結に向けた協議について、交渉は極めて順調だと強調したトランプ大統領。
その一方で、イラン産の原油の輸出拠点となっているカーグ島の制圧や地上作戦などを念頭に置いた動きと思われるものも。
ニューヨーク・タイムズは29日、アメリカ軍当局者の話として、数百人規模の特殊作戦部隊が中東に到着したと報じていて、緊張は高まったままです。
ホルムズ海峡の事実上の封鎖状態が解除される見通しが立たぬ中、日本では春の本格的な行楽シーズンに突入。
千葉・館山市では残りあと1カ月余り、そろそろラストスパートに入ったイチゴ狩りを楽しもうとお客さんが訪れていました。
そんなイチゴ狩り農園にも、イラン情勢の影響が見え隠れしていました。
補助金によりガソリン価格は一時より落ち着いたものの、遠方よりも地元から来たお客さんの姿が目立ったこの日。
東京から来たという人は「最初は予定していたのが先月だった。ガソリン代が急に200円くらいになって。やめる?って考えたんですけど、今少し落ち着いたので」と話していました。
そして早くも来シーズンの営業に向けた心配の種が尽きないと話すのは、農園の責任者。
原油や石油関連だけでも、ハウスを暖める暖房、イチゴ狩り用のトレーなど、値上げが何重にもなるといいます。
とりわけ大きいのが、ハウスの屋根部分の張り替えにかかる費用です。
館山いちご狩りセンター・大多和斉代表:
(これまでは)これ1棟で10万近くするんじゃないですかね。それが来年には14万とか15万とか。(Q.イチゴ狩りはいくら?)今6歳以上1900円。状況が変化すれば上げざるを得ない。
困惑の声は他にも。
花見客が食材を入れたり、お弁当店ではお総菜の小分けに重宝するアルミ。
実は日本は、製品に加工されるアルミの地金の輸入について、その2割から3割が中東から。
そのアルミの先物価格が4年ぶりの高値をつけたというのです。
弁当チェーン・ほっかほっか亭 総本部購買部の三倉崇宏さんは「おかずを入れるアルミカップや、一部調理器具にアルミがメインで使われているものもあるので、こういうところが価格上昇、今回の影響を受ける可能性が大いに想定される」と話します。
そしてこの先、大きな影響が出る可能性があるのが、手の消毒などに使われるアルコールです。
街中の薬局を訪ねてみると、本来なら売り場に並べられているという消毒用エタノールが、現在は置かれていません。
この薬局が普段商品を仕入れているという問屋のホームページを見ると、供給制限の表示が。
とおやま薬局・遠山伊吹代表:
出荷制限内容としてグローブとエタノール、手袋と消毒用エタノール。大手のドラッグストアも当然同じような状況になってるし、多分今まで通りの価格で今まで通りの量を買うのは困難になってくる。
そして、欠品にはなっていない医薬品などについても「注文が殺到している影響で、(他の商品も)10日くらい発送に時間がかかる状況」だということです。