2023年に秋田市内の高校に通っていた女性が、根拠のない性的動画をきっかけにいじめを受け、精神的苦痛を受けたとして、調査を求める要望書を秋田県に提出しました。
「秋田にいるときは外に出ることも怖かったり、何が目的でからかいだったり拡散だったりをしたのか、『何で』という気持ちが強い」
22日、秋田テレビの取材に悲痛な思いを語ったのは女性Aさんです。
問題が表面化したのは、視聴者から寄せられたメールでした。
内容は、2023年にAさんが秋田市内の高校に入学してまもなく、同じ学校に通う複数の男子生徒に「性的な動画の人物に似ている」などと根拠のない噂話を広められ、これをきっかけに深刻ないじめを受けたというものでした。
噂は学校外にも広まり、Aさんは直接他校の生徒から動画について指摘されたり、下品な言葉を浴びせられるようになったりしたということです。
このためAさんは体調を崩して登校も難しい状態になり、学校側に被害を訴えましたが、十分な調査が行われないまま自主退学を余儀なくされたとしています。
Aさんの支援者によりますと、問題の動画はAさんとは別人であることが解析調査で分かっています。
そして23日、Aさんは家族とともに秋田県庁を訪れ、この事態を県が直接調査するよう求める要望書を提出しました。
要望書では、学校側は事実を知りながら対応を怠り、県への報告も怠っているとして、いじめ防止対策推進法で定める「重大事態」に該当する事案で、県として第三者委員会を設置して事実調査を行うことを強く求めています。
女性Aさん:
「苦しい思いをして生きてきた。一刻も早く私の名誉が回復されること、加害生徒の適切な対応を求めている」
これを受けて、県教育委員会は「直接調査を行う権限はない部分があるが、保護者から連絡を受け、学校側に必要な対応を行うよう助言してきた。2024年6月の学校への聞き取りでは、重大事態にあたらないとの反応があった」としています。
また、要望書の提出を受けて、鈴木知事は記者会見で次のように述べました。
鈴木知事:
「内容は極めて深刻であるし、重大事態に認定すべきものであると私は考えている。助言・指導のできる範囲内で、学校には働きかけていきたいと思う」
これについて学校側は「Aさんの保護者から相談を受け、直ちに入念な調査を実施し事実関係の確認に務め、保護者及びAさんに調査内容の説明を行っている。噂の原因をつくった男子生徒に関しては、停学などの処分を行っている。インターネット上に掲載された内容は事実に反しており、法的措置の準備を進めている」とコメントしています。