紀州のドンファンと呼ばれた資産家の男性を殺害した罪などに問われ、一審で無罪を言い渡された元妻の控訴審で、大阪高等裁判所も無罪判決を言い渡しました。

23日午後、大阪高裁に黒のスーツ姿で現れた須藤早貴さん(30)。

須藤さんは、8年前、和歌山県田辺市で元夫で資産家の野崎幸助さん(当時77)に覚醒剤を摂取させ、急性覚醒剤中毒で殺害した罪に問われ一貫して無罪を主張しています。

■一審では無罪判決

一審では直接的な証拠がないなか、検察は、須藤さんが財産目的で結婚し、致死量を超える覚醒剤を注文していた、などとして無期懲役を求刑しました。

和歌山地裁は判決で「須藤さんが注文した覚醒剤については売人のうちの一人が主張している氷砂糖であった可能性が否定出来ない」と指摘。

また、野崎さんが生前知人に「覚醒剤やってるで」と話していて「野崎さんが覚醒剤を入手していた可能性を完全に否定できるかは疑問が残る」と判断。

そのうえで「野崎さんが初めて覚醒剤を使用し、誤って致死量を摂取して死亡した可能性がないとは言い切れない」などとして無罪を言い渡していました。

これに対し、検察は「重要な間接証拠を過小評価し、総合的に判断していない」などと主張していました。

■二審でも一審の無罪判決を支持

そして23日、大阪高裁では…村越一浩裁判長が「本件控訴を棄却する」と裁判冒頭に判決を伝えました。

そして「多数の間接事実が複雑に絡み合う事案である」と指摘した上で、「犯人であることの証明がないとした一審の認定判断は論理則、経験則等に照らして不合理で許容できないものではない」として控訴を棄却し、一審の無罪判決を支持しました。

(関西テレビ「newsランナー」 2026年3月23日放送)

関西テレビ
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