フィルムを通して、熊本と台湾を結ぶ偉人の人生を見つめます。
熊本にルーツを持ち、台湾で『英雄』としてたたえられている弁護士・湯 徳章(とうとくしょう)をテーマにした映画の完成舞台挨拶が20日、熊本市でありました。
湯 徳章は1907年、台湾で熊本県宇土市出身の日本人の父と台湾人の母の間に生まれました。
太平洋戦争後、台湾を治めた中国・国民党軍の弾圧に反発する若者たちを説得。国民党軍による1947年の『二・二八事件』で、台南市の指導的立場にあった湯 徳章は、拘束されたのち銃殺されました。
自らの命を犠牲にして多くの市民を救ったことから、現在も『英雄』としてたたえられています。
そんな湯 徳章の生涯を追ったドキュメンタリー映画が、このたび、完成しました。
湯 徳章を知る人に話を聞いたり、記録をひもといたりしながら、当時の再現映像も交えて、その激動の人生を見つめます。
また、この作品は湯 徳章のルーツである宇土市でも撮影されました。製作に5年の歳月をかけた作品は2月から全国公開されています。
20日は、上映を記念した舞台挨拶が熊本市中央区の映画館 Denkikan(電気館)で行われました。
【黄 共同監督】
「この映画を通して、日本と台湾の間の友情を深められれば、うれしい」
舞台挨拶では、共同監督の2人が製作秘話や作品に込めた思いを語り、宇土市の元松 茂樹市長から花束が手渡されました。
【連 共同監督】
「湯 徳章は熊本と台湾の架け橋になる人間だと思う」
【来場者】
「彼が悲惨な死を遂げたことは、台湾の人にとって大きな損失だったと思う」
「日本のいいところ、台湾のいいところを湯 徳章は持ち合わせていると思った」
また、宇土市の元松市長も、この映画が熊本と台湾の関係に良い影響を与えるのではないかと期待を寄せます。
【元松 茂樹 宇土市長】
「日本の人にも(湯 徳章を)知ってもらえれば、宇土市と台南市の関係も含めて、市にとってもプラスになると思うし、こういう人がいたことを知ってもらいたい」
映画『湯徳章(トゥン テッチョン)-私は誰なのか-』は、熊本市中央区のDenkikan(電気館)で上映中です。