鳥取県日野町で進められていた、かつての中学校の校舎を「映像アートギャラリー」として活用するプロジェクト。
その施設が3月13日にオープンしました。
アートに間近に触れる機会が少ない地域で、地域の人たちの好奇心を刺激します。

奥谷秀平さん:
こちらが没入型の空間になっています。僕のクリエイティブチーム関連のクリエーターが作った作品がいろいろ流れるんですけど。

案内されたのは没入型シアター。
3面の大きなパネルにプロジェクターから映像を投影。
音楽とともに視界全体が映像や光で覆われ、まさに“没入”できる空間です。

来場者:
ずっと正座して引き込まれて見ちゃった。今まで自分の経験していなかった映像の世界が見られてよかった。

来場者:
いろいろな色が出てて、いろいろな日野の動画とかがあったから、それがきれいだった。

日野町に3月13日にオープンした「映像アートギャラリー」。
3年前、町内の小学校2校とともに小中一貫の義務教育学校に統合され、使われなくなったかつての中学校の校舎が「変身」しました。
このシアターも図書室だった教室です。

映像のテーマは『都市と里山が交差する教室』。
上映時間は約30分間。
10編ほどの映像が流されます。

日野町で撮影された実写映像のほかにCGも駆使して、都市と里山・「田舎」のつながりを表現。
人口減少が進む里山に「アートの力」で人が集まる場所を…そんな思いも込められています。

奥谷秀平さん:
全体通して都市と里山を表現している。都市のその目まぐるしく変化する情景だとかスピード感だとか、情報量みたいなものをスリットスキャンという映像技術を使って、映像技法で表現している作品。より動きだったりを強調するような。

ギャラリーを作ったのは「発起人」の奥谷秀平さん。
鳥取市の出身で、東京を拠点に映像クリエーターとして活動。
テレビの音楽番組や有名アーティストのライブ、大規模イベントなどで雰囲気づくりに欠かせない背景映像の演出、制作を手がけてきました。

結婚を機にUターンし、日野町に移住。
地域の人にも協力してもらいながら1年ほど前から準備を進め、オープンにこぎつけました。

奥谷秀平さん:
なんか想像以上のものができてしまったなという、そういう感じですね。嬉しい。

ギャラリーは教室の外にも…長い廊下に並ぶのはたくさんのモニター。
デジタル技術を駆使したアーティストの映像作品が上映されます。
このほかにも地域の団体が行うワークショップや、地元写真家の作品展示などのスペースを設け、かつての教室が「映像を視る」だけでなく、「体験」する場所に生まれ変わりました。

奥谷秀平さん:
鳥取県の特にこういった山間地域には、やっぱりこうアートに触れるような機会だったり、施設っていうのはなかなかない。作品の展示とワークショップと、そういったものを通して、老若男女問わずアートだったり、クリエイティブに触れる、そう触れて影響を受けてもらえるような場所に、イベントにしていきたいと思います。

クリエーターとして東京が活躍の場だった奥谷さんだからこそ感じた「都市部」と「地方」のエンターテイメントに触れる機会の差。
美術館も映画館もないこの山間の町で間近にアートに触れる体験の提供をしたいと、このギャラリーを作りました。

奥谷秀平さん:
中身のコンテンツもブラッシュアップはしようと思ってますし、コンテンツの数もちょっとずつできる限り増やしていこうと思っています。

このギャラリーは4月19日までオープン、奥谷さんはこのあとも新たなコンテンツを追加、自ら講師を務め、映像のワークショップを開く予定です。

地方でもアートに触れる機会を。
そんな想いが形になった「廃校」のギャラリー、まだまだ進化を続けます。

この奥谷さんのギャラリーは4月19日までで火曜、金曜、土曜、日曜の週4日間オープンしています。
19日からの三連休、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

TSKさんいん中央テレビ
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