レギュラーガソリン価格(16日)全国平均は過去最高190.8円
石油情報センターが3月18日に発表したデータによると、16日時点のレギュラーガソリンの全国平均価格は190.8円と過去最高を更新した。
山陰両県でも1週間で約30円という急激な値上がりが記録され、米子市や鳥取市のスタンドでは200円前後の価格が並ぶ。
「正直、生活できないレベルで高い」と、スタンドを訪れた利用客のひと言が、この価格高騰の深刻さを物語っている。
1リットル200円前後に高騰…広がる不安
鳥取・米子市のガソリンスタンドを訪れると、価格表示は1リットルあたり200円。
近隣の店舗でもほとんどが200円前後の価格が掲示されており、高騰の深刻さが一目でわかる状況だった。
鳥取市内でも同様で、取材したスタンドでは198円を表示。
多くの店で200円近い価格が並んでいた。
石油情報センターの最新データによれば、16日時点での山陰両県の平均価格は、鳥取県が197.7円、島根県が195.8円で、いずれも前の週から約30円の値上がりと、異例の急騰ぶりを示している。

「生活できないレベル」…家計にのしかかる“ガソリン高騰ショック”
価格高騰は日常生活に直結するだけに、ガソリンスタンドを訪れた利用客からは切実な声が相次いだ。
「もうちょっと安くなってほしい。高くなって経済的に大変ですね」と話す客がいれば、「正直、生活できないレベルで高いなと。150円切ってくれたら最近の価格ではうれしい」と苦しい胸の内を明かす声も聞かれた。
“車なしでは生活しにくい”地方の実情を考えると、この価格高騰が家計に与える打撃は都市部以上に大きいと言える。

「大変心苦しい値上げ」…販売店が抱える葛藤と現場の本音
鳥取県内に8店舗を展開する松本油店でも、仕入れ価格の上昇に伴い、3月14日に170円台から29円値上げを断行した。
販売部の新岡亮課長は、「大変心苦しく思っている」と率直な心境を語る。
値上げ前には駆け込み需要が集中し、スタンドには多くの車が列をなした。
その反動からか、「先週は値上がり前に駆け込み需要がかなりあったので、今週は客足が落ち着いている」と現状を説明する。
小売り価格が、石油元売り会社からの仕入れ価格に連動する仕組み上、販売店側が独自に価格を抑えることは難しく、顧客への申し訳なさを感じながらも値上げを受け入れざるを得ない苦しい立場が浮かび上がる。

備蓄放出でも“風は吹かず” 補助金効果に注目
政府は、ガソリン価格の安定化に向けて、備蓄石油の放出をすでに始めている。
しかし新岡課長の見立てでは「現状では価格への影響は見られず、今後も影響は大きくない」と予想している。
一方で注目しているのが、19日出荷分から開始される政府の補助金だ。
新岡課長は「補助金が今週から入る予定になっているので、どうなるか注視している」と話し、値下がりへの期待を込めて動向を見守っている。
補助金が実際に価格に反映されるまでのタイムラグや効果の大きさは、現時点では不透明だが、利用客にとって価格動向から目が離せない状況が続く。

高騰の長期化は避けたい…価格動向注視続く
全国平均190.8円という過去最高値の更新、山陰での200円台突入、そして「生活できないレベル」と嘆く利用客の声。
この一連の状況は、ガソリン価格の高騰が単なる数字の問題ではなく、地域住民の日常生活を直撃している現実を示している。
備蓄石油の放出効果が“限定的”とみられる中、19日出荷分からの政府補助金がどこまで価格を押し下げるか。
松本油店の新岡課長をはじめ、山陰の販売店や利用客の多くが固唾をのんでその効果を見守っている。
高騰が長期化すれば地域経済や日常生活への影響はさらに広がるだけに、価格の動向から当面は目を離せない状況が続く。

