土地の価格を示す地価公示。熊本県全体の変動率は全ての用途で9年連続の上昇となりました。県内では近年、TSMC進出の波及効果で地価上昇を続けてきましたが、今回5年ぶりに上昇幅が縮小しています。
土地の取引の標準的な価格を示す地価公示。県内では20の市と町の247地点が調査対象となっていて、県全体では、全ての用途の平均変動率がプラス3.2%で、9年連続で上昇しました。
用途別では住宅地が2.8%、商業地が3.4%、工業地が9.1%とそれぞれ上昇していて、中でも工業地では大津町の調査地点でプラス26.0%となり上昇率全国1位となりました。
県内では2021年にTSMCの県内進出が報じられて以降、全ての用途で上昇を続けてきましたが、今回、5年ぶりに上昇幅が縮小しました。
鑑定評価に携わった専門家は、「TSMCの周辺地域を中心に住宅地や商業地の不動産需要に一服感が生じているのが要因」と分析しています。
ただ、今回の調査は今年1月1日時点で、その後、TSMCの第2工場で3ナノメートルの最先端半導体を製造するとの計画変更が発表されたことを受け、期待感が高まっているとも専門家は指摘。「中長期的にみると、大きな流れとしてはしばらく上昇傾向が続くのではないか」としています。