生活に身近な商品をターゲットにしたSNSを通じて被害が広がる偽広告問題。
今回、新たな被害報告が寄せられたのはミシンの偽広告です。
この季節に被害が増える、ある訳が見えてきました。
被害にあった女性:
金具の部分が全部プラスチック。すぐ糸が絡んだりして、とても使えるようなものではなかった。
被害を訴えるのは秋田市に住む70代の女性。
画面には「ジャノメ電子制御ミシン」と表示され、ハンドメイドホビーの日本最大級のイベント「日本ホビーショー」とコラボした限定商品とのうたい文句が並んでいました。
被害にあった女性:
私はジャノメだと思って買いました。そんな初心者ではないのでミシンのことは結構詳しいんです。広告では3万9800円だったのが1万2800円で安いと思って買った。
ところが、届いた商品はおもちゃのようなミシンだったといいます。
被害にあった女性:
試し縫いもできなかったから、全然スピードも調整できないし、子供のおもちゃにしても危ないですね。今はやりの詐欺かなと思いました。説明書にはジャノメの文字は全然ありませんでした。
女性は返金を求め業者にメールで問い合わせをしていますが返信はないといいます。
SNSで表示されたミシンの偽広告動画には、「日常の補修やハンドメイドに最適です。コンご注文いただくと安心の3年補償付き」と、これまでの偽広告と同様に日本語がおかしな点が。
取材班が向かったのは東京都内の手芸用品専門店。
新宿オカダヤ本店内 新宿ミシンコーナーの茂木曜喜代表は、ジャノメミシンの特徴について、「ジャノメは数年前に創業100周年。brotherやJUKIと“御三家”として有名。どのメーカーもそうだが、必ずロゴが入っている“ジャノメ”と」と話します。
製品の赤いロゴマークが目印の「ジャノメ」は、日本のミシンメーカーの御三家として知られる老舗です。
今回の偽広告動画を見てもらうと、茂木代表は「これジャノメじゃないですよね。安いミシンでよくある形。実売価格で3000円~4000円とか」と指摘。
一方、手芸が趣味という人は、偽広告について、「機能がたくさんついている感じですね。自分でも見ながらポチってする可能性があるので気をつけたいと思います」と話しました。
ジャノメは公式ホームページで“偽広告とは一切関係ない”として、購入しないよう注意を呼びかけています。
また、コラボ商品だとして偽広告に名前を使われた日本ホビーショーも“一切関係がない”としたうえで、公式ホームページで「偽広告・詐欺サイトに注意」との注意喚起を掲載しています。
「イット!」の取材に対し、ホビーショー事務局は「今年のイベントは5月開催のため、現在行っている限定販売やキャンペーンは一切ない」としています。
チケットなどもSNSなどの広告から直接購入せず、公式サイトを経由してほしいとしています。
また、ジャノメミシンの名を勝手に使った別の偽通販サイトによる被害も。
「子供と裁縫がしたかった」という40代のAさん。
近所の手芸店で7万2000円で販売されていたジャノメミシンを見つけ、もっと安いものがないかとネット通販サイトを検索していました。
すると同じミシンが2万円で販売されていたため、すぐに購入を決め、2万円を送金したAさん。
しかし、商品は届かなかったといいます。
今、ミシンの詐欺被害を訴える声が相次ぐ背景には、春という季節が関係しているのではとの声も。
被害にあった女性:
今の時期的に幼稚園や小学校の袋物とか作るから、ミシンが一番必要な時期なんですよね。買う人も多いから、たぶん(偽広告は)それを狙ってやってると思う。