住宅街のすぐそばで崩れかけたコンクリートブロック。
廃屋や放置されたごみが問題となっている中、16日、行政代執行が実施されました。
2024年10月「イット!」が取材したのは京都市にある謎の廃屋群。
現場は世界遺産・金閣寺の近くにある京都市北区の原谷地区です。
山に入ると見えてきたのは、トタンの壁がつたに覆われた不気味な建物でした。
建物の上に建物。
そして、さらにその上にも建物が積み重なっている状態です。
当時、取材に応じてくれたこの地区の環境改善を目指す、原谷の環境を守る会会長・吉田典男さんは、異様な建物が作られた状況について「家じゃない。廃材を積み重ねたもの、建物を積んでいった。5階建てくらい“5層”って言うのか。“ジブリの城”みたいな感じのが出来上がって」と話しました。
周囲には洗濯機や冷蔵庫などの廃棄物が大量に放置されていました。
京都市は当時の「イット!」の取材に、早期に撤去するよう所有者に粘り強く指導を進めると回答。
ついに16日、盛り土などを撤去する行政代執行が実施されたのです。
トタンで覆われていた廃屋はそのほとんどが撤去されていますが、まだコンクリートブロックなどのがれきが残されています。
盛土規制法に基づき京都市では初めて実施された行政代執行。
それでもなお、大量のがれきが積み重なっていました。
さらに、取材した当時建物の上に建物が積み重なっていたあの廃屋も当時のままの姿で残されるなど、手つかずと思われる廃虚群が残され、車両やさびた自転車も放置されたままでした。
一方、東京・江東区でも行政が動かざるを得ない問題も。
路上にずらりと並んだ放置車両。
タイヤが外れたものや落書きされたものまで、まるで車の墓場と化した異様な光景です。
その多くはナンバープレートが外され、車の中には靴やベビーカーなど大量のごみが捨てられていました。
そんな惨状から、約1年。
16日、現場に向かうと、以前はずらりと並んでいた車は撤去されていました。
「イット!」がその惨状を伝えた2025年2月、ついに行政が動いたのです。
2025年2月には48台もあった放置車両。
江東区は以前からこの問題を警察と協議していて、警察の指導により自主撤去が進むと、2025年8月には15台が残されていましたが、持ち主不明の車両も区が撤去しました。
当時、落書きされた放置車両が並んでいた場所と比較してみると、全て撤去されていました。
さらに、道路にパイロンを設置することで新たな放置車両を防いでいました。
街の人は「対向車なども結構危ない思いして通ってたんじゃないかな。きれいになってよかった」「すっきりしてありがたい。(Q.パイロン設置の効果は?)駐車している車がないので一定の効果はあるのかなと」などと話しました。
さまざまなリスクを回避するため、行政の素早い対応が求められています。