韓国・ソウルのカプセルホテルで14日に発生した火災の現場映像には、ビルの窓から噴き出す真っ赤な炎が映っています。
この火災を受け、16日午後2時半過ぎ、動きがありました。
14日午後6時ごろ、ソウルにある7階建て複合ビルで発生した火災。
ビルがあるのは、日本人観光客にも人気の明洞(ミョンドン)に近く、多くの店が軒を連ねるエリアです。
火災発生直後の映像では、消防隊員により窓から救助される人の姿が確認できます。
ビルは3階と6階がカプセルホテル。
その3階部分のベッドから出火したとみられ、約3時間半後に鎮火しました。
宿泊したインド人観光客は、当時の緊迫した状況について「人が殺到したせいかエレベーターが動かず、階段は完全に炎で包まれていた」と証言します。
この火災で日本人の親子が病院に搬送され、50代の母親が意識不明の重体で、20代の娘は重傷。
母親は7階の廊下で、娘は4階の階段で、それぞれ発見されたことが新たに分かりました。
火災が発生したホテルは、2日たった16日も黒く焼け焦げたまま残っています。
ホテルの前には、ホテルに宿泊していた客が自分の荷物を受け取りに来ています。
「偶然の幸いというか本当に良かったなと思う。(Q.中の様子は?)中は寝るところはカーテンみたいなもので仕切られている感じで、自分のベッドのそばに荷物を置く感じ。逃げるときには邪魔だろうなとは思う」と話す日本人女性は、火災発生の1時間ほど前にチェックインしたものの、出火当時は外出していて巻き込まれずに済んだのだといいます。
狭い通路の両側に2段ベッドが多く並ぶ室内。
現地の報道では、宿泊客の荷物が多く、避難が困難だった可能性も取りざたされています。
話を聞いた日本人女性は、このカプセルホテルを選んだ理由を「私がホテルをとるのが遅くて、他が高くて安いここを選んだ」と明かしました。
ソウル中心部などでは近年、ホテルの宿泊価格が日本円で1泊2万円ほどに高騰。
一方で、カプセルホテルは1泊5000円ほどと安く、海外からの利用客も多いといいます。
さらに、人気音楽グループ「BTS」の注目公演を前に周辺のホテル宿泊価格は、さらに高騰していたとみられます。
また、火災報知器が鳴らなかったことや、建物がスプリンクラーの設置義務化以前に建てられたものだったことから、スプリンクラーが備わっていなかったことが明らかになっています。
外国人訪問客らの大幅増加を見据え、16日、現場のビルで行われたソウル市長らによる点検。
ソウル市内では、さらに他の宿泊施設でも緊急安全点検が行われています。