中東情勢の悪化による原油の高騰は観光地にも影を落としている。活き造りが名物の佐賀・唐津市の「呼子のイカ」も漁船の燃料代などが上がると採算がとれず、店は価格の見直しを検討せざるを得ない状況だ。

「漁船の燃料代が一番つらい」

ホルムズ海峡が事実上封鎖状態となっていることによる原油価格の高騰は様々な分野に影響を与えているが、漁業もその例外ではない。

佐賀・唐津市呼子町の港
佐賀・唐津市呼子町の港
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漁船の燃料代は漁業者にとって大きな負担だ。漁業者は今後の燃料代の高騰に不安を募らせている。

佐賀玄海漁協は、3月12日時点では漁業者へ販売する燃料価格を据え置きにしているが、近いうちに値上げを予定しているという。

漁業者:
油(燃料)が一番漁業者はつらい。燃料代は去年、250万くらいだった。上がるなら採算が取れなくなる

名物「呼子のイカ」への影響を懸念

イカの活き造りで有名な佐賀・唐津市呼子町。地元だけではなく全国的にも人気が高い名物のイカ料理への影響が心配されている。

春になりこれから本格的なシーズンを迎える“呼子のイカ”。
イカ料理店は「イカの仕入れ値の上昇やガソリン価格の高騰による“車控え”で客足が遠のくことが予想される」と不安を口にする。

いか道楽 宮本美紀 代表:
やっとオンシーズンに呼子地区がなっていく中で、皆さん(客の)の動きがどうなるかという(不安)もある

この店では通販の商品も扱っているため、影響は店舗の客足にとどまらないという。

いか道楽 宮本美紀 代表:
通販部門もあるんですけど、通販部門はビニールを使っていたりとか、それから配送、運送業者さんに頼んで全国に発送したりするので、本当は今よりも(ガソリン価格が)下がってほしいけど、(現状を)維持していただければと思います

物価高でさまざまなものが値上がりしている中、原油価格の高騰が加わり、イカ料理店は“価格の改定”を検討するタイミングが来ていると話す。

中東情勢の悪化による原油高騰は、のどかな海辺の観光地にも影を落としている。