春の息づかいを求めて 頼成の森でキンキマメザクラが開花


まだ冷たい空気が残る里山の森で、ひとつの生命の営みが始まっている。日本固有の桜の野生種「キンキマメザクラ」が淡いピンクの花をひっそりと咲かせ、一足早い春の便りを届けている。
厳しい冬を乗り越えた生き物たち

富山県砺波市の頼成の森。今はまだ殺風景に見える森にも、確実に生き物たちの息づかいが感じられる。厳しい冬を生き抜いたカモシカが餌を求めて春の芽吹きを探す姿は、自然界の逞しい生命力を物語っている。

「森の妖精」キクバオウレンが告げる春の兆し


木立の根本に目を向けると、星を散りばめたような小さな花園が広がっている。1センチにも満たない可憐なキクバオウレンは「森の妖精」とも称され、厳しい冬の終わりを告げる早春の風物詩として親しまれている。

初夏の花しょうぶで知られる頼成の森だが、森を周回するハイキングコースでは四季折々の自然に触れることができる。


日当たりの良い高台近くで発見されたキンキマメザクラは、富山県の早月川を境に本州西側の山林に自生する桜の野生種だ。その淡いピンクの花がほころび始める様子は、まさに春の到来を告げる自然のメッセージといえる。

早春の森に息づく生命の営み。春はもうそこまで来ている。
(富山テレビ放送)
