今月23日に就任した富山県黒部市の上坂展弘市長。30日の臨時の議会で、県内で初めてとなるハラスメントの防止条例を提出して全会一致で可決されました。
30日に開かれた黒部市の臨時議会。冒頭、上坂新市長が所信表明しました。
*黒部市 上坂展弘市長
「まず組織の土台として互いを尊重し合うリスペクトの精神を徹底するとともに、市議会、市民と正面から向き合い議論を尽くす。対話の精神を貫いてまいりたい」
30日の議会には、人事や予算案などに関する9つの議案が提出されました。その目玉が―。
*黒部市 上坂展弘市長
「“黒部市職員のハラスメント防止等に関する条例”の制定」
「ハラスメント防止条例」は県内の市町村で初めて提案されました。
黒部市は今年2月に管理職を対象にアンケート調査を実施し、武隈義一前市長から「ハラスメント行為を受けた」とする回答が半数以上ありました。
武隈前市長は自身の言動がハラスメントにあたるかを調査する第三者委員会を設置するとし、上坂新市長も早急に実施する考えを示していましたが、市にはこれまで設置の根拠となる条例がありませんでした。
条例ではハラスメント対策を一般職だけではなく、市長などの特別職を含むことや、原則、副市長が第三者委員会設置の要請を行うことなどが盛り込まれました。
即日採決され、市長選で武隈前市長を支持した市議7人を含め、出席した15人全員の賛成で可決しました。
ただ、武隈前市長のハラスメント疑惑については条例が可決する前の事案のため、市は今回定められた条例を「参考」に第三者委員会に準じた体制を整備する方針です。
*黒部市 上坂展弘市長
「適切な職場環境の形成に向けて(条例が可決され)良かった。条例を準用しながら(第三者委員会に準ずるものを)進めていければ」
一方、市議会の構成は市長選で武隈前市長を支持した市議が、上坂新市長を支持した市議を上回りました。
今後、上坂市長とどう向き合うのか。武隈前市長を支持した自民同志会は。
*市長選で武隈前市長を支持 自民同志会 中野得雄市議
「選挙はもう終わったこと。4000票差がついたことは受け止めなくてはならない。多少“しこり”はあったが、時間が経てばそういうことも言ってられない。第一は市民のことを考えていかないとダメ。そこは割り切って良いものには賛成して、全力で上坂市政を応援していく立場を取ると、(会派)全員で一致している」
上坂市長を支持した自民クラブは。
*市長選で上坂新市長を支持 自民クラブ 中村裕一市議
「済んだことは済んだと受け止めている。議会は協力しあっていかなければダメだと思っている。いずれは会派が一つになるような形にもっていければ一番良い」