炭火でじっくりと焼き上げた焼きサバや、サクサクに揚げた数量限定のサバカツなどが人気の東京・下北沢のサバ専門店。
ランチタイムのにぎわう店では11日、ある変化が。

10日までは1230円だった定番メニューの「塩さば焼き定食」が、20円値上げされたんです。

その訳は、仕入れ価格の急激な高騰でした。

下北SABA食堂 佐助酒場・星幸輔オーナー:
毎月毎月本当に上がっちゃっていて、ものによっては(去年の)2倍くらい上がっている。今年に入ってもやはり、上がり幅がすごくある。

ひと月に1500匹ほどのサバを仕入れる専門店にとっては死活問題となる“サバショック”。
来店客も、「食べられなくなるのは結構悲しい」と話していました。

さらに、東京・品川区の鮮魚店でも売り場に異変が。
数々の新鮮な魚介類が並ぶ中、サバだけが店頭から姿を消していたのです。

中與商店 武蔵小山店・藤井禎基副店長:
マサバとゴマサバがあり、(冬が旬の)マサバはここ何カ月もしっかりしたサイズの入荷がないですね。

農林水産省の調査によると、2015年には53万トンあったサバの漁獲量が、2024年には25万トン余りと10年で半減していました。

この漁獲量の減少により、価格も上昇していたのです。

中與商店 武蔵小山店の藤井副店長は「(数年前は)マサバは250グラム300円~400円で販売してたのが、今だと倍近くに」と話します。

大衆魚として古くから日本の食卓で愛されてきたサバですが、漁獲量が年々減少傾向となったことで、今ではすっかり高級魚に。

一方、サバの未来を巡っては明るい話題も。

愛媛・愛南町の沖合で水揚げされ、いけすで元気良く泳いでいるのは、完全養殖のマサバです。

養殖魚の生産量日本一を誇る愛媛県では、人工的にふ化させた卵から育てたマサバの完全養殖に成功。
2025年12月、初出荷が行われました。

養殖業者 ヤマニ中田水産・大戸友也さん:
だいぶ天然サバの漁獲量が減ってきているので、養殖ものなどで代用できたりとかしていけたらいいのかな。

完全養殖のマサバは寄生虫に強く、安全性が高いということで、愛媛県は養殖技術を確立し、安定供給につなげたいとしています。

そして、東日本大震災から15年の節目を迎えた11日。
東京・銀座の岩手県のアンテナショップでは特設コーナーができていて、「2026年3月8日(サバ)の日に『サヴァ?缶』復活!」と書かれていました。

ひときわ目を引く色鮮やかな缶詰は、2013年に震災からの復興を目指す岩手のメーカーが発売し、累計1200万個以上を売る大ヒットとなったサバ缶です。

ところがサバの不漁などを受け2025年5月、惜しまれながら製造を終了していました。

しかし今回、原料となるサバの水揚げ地域を広げることで調達のめどが立ち、製造を再開。
「サバ」の日、3月8日に復活を果たしました。

いわて銀河プラザ・高橋圭介店長(高ははしごだか):
お客さまから再開を望む声をたくさんいただいていた。また三陸の復興の象徴として多くの人に食べていただいて、三陸のサヴァ缶を広めていきたい。