多くの被害を出した東日本大震災から2026年3月11日で15年です。

 地震の規模は国内最大のマグニチュード9。

 最新の研究で北海道の千島海溝沖でも、東日本大震災クラスの津波を引き起こすひずみが蓄積されていることが明らかになりました。

 (※冒頭に当時の津波の映像が流れます)

 2011年3月11日に発生した東日本大震災。

 東北地方を中心に強い揺れと10メートルを超える巨大な津波が人々の暮らしを一瞬にして壊しました。

 死者・行方不明者は約2万2000人に上りました。

 地震の規模は国内最大のマグニチュード9。

 三陸沖で海側のプレートが陸側のプレートに沈み込むことでひずみがたまり、そのひずみが跳ね上がった結果、強い揺れと津波が発生しました。

 あれから15年。

 2026年2月、北海道大学や東北大学による研究チームが北海道周辺でも東日本大震災に匹敵するひずみが蓄積されていることが確認されたと発表しました。

 「我々の調査の結果、十勝・根室沖の津波を大きく作り出すような場所にエネルギーがたまっていることが明らかになった」(北海道大学地震火山研究観測センター 高橋浩晃教授)

 「東日本大震災と同じようなメカニズムで大きな津波が発生して、被害が大きくなる可能性がかなり高いことが、データから改めて確認された」(高橋教授)

 北海道大学などは、2019年から2024年にかけて千島海溝沿いの海底3か所に観測器を設置。

 その結果、2か所で年間8センチ、1か所で年間4センチ、陸側に向かって移動していることが分かりました。

 「(海溝より)海側の観測点と陸側の破線の内側にある観測点が同じ大きさであるということがポイント。沈み込む海側のプレートと沈み込むエネルギーがほぼ100%、次の地震に向けて、この領域でためられているというようなことを示す結果になります」

 「これまでは、海のプレートが沈み込むところのどこで大きくエネルギーがたまっているか、くっついているかが分からなかったが、特に沖合の部分でエネルギーをためている強くくっついていることが分かった」(ともに高橋教授)

 さらに巨大地震の切迫を裏付けるのが、地震の空白域です。

 「北海道の十勝沖から根室沖の領域にかけては、大きな地震がほとんど起こっていない。地震の空白域であることが分かっていた。それは『次の巨大地震に向けてエネルギーをためているから、普段、地震があまりない』ということが、このデータから明らかになった。400年間で約30メートルのエネルギーがたまっているということになる」(高橋教授)

 このエリアでは約400年周期で巨大地震が起きていて、17世紀の前回も約25メートルのひずみが解放されたと考えられています。

 「マグニチュード9クラスの地震が起こってもおかしくないエネルギーがすでにたまっている可能性が高いということになる」(高橋教授)

 根室から十勝沖にかけて横たわる千島海溝。
 
 巨大な地震が発生した場合、北海道の推定では沿岸に20メートルを超える津波が押し寄せ、真冬で避難が遅れた場合は、死者が10万人にのぼるとされています。

 「特に道東の太平洋沿岸では、最大規模の津波が来る恐れが改めて確認された。津波の避難の準備をぜひ、時々確認していただきたい」(高橋教授)

 大地震が千島海溝で起きたとき、津波の最大波は東部の太平洋側を中心に20メートルを超えるものが想定されています。

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北海道文化放送
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