世界的な建築家、故丹下健三氏が設計した高松市の旧香川県立体育館を巡る問題です。民間の団体が県を相手取り、解体のための公金を支出しないよう求めている裁判です。3月10日、高松地裁で第1回口頭弁論が開かれ、県側は、争う姿勢を示しました。

訴えを起こしたのは、建築家などでつくる民間団体です。訴えによりますと、高松市の旧香川県立体育館の解体を巡り、県が体育館の安全性について十分な調査を行っていないなどとして、解体工事にかかる公金、約8億5000万円の支出差し止めを求めているものです。

高松地裁で開かれた第1回口頭弁論で、原告側は、「専門家による分析などから建物の倒壊の危険性は極めて低い」、「解体工事にかかる公金は、相場と大きく乖離し、著しく高額である」と主張しました。

(旧香川県立体育館再生委員会 長田慶太委員長)
「第三者を交えた議論の場にようやくたどり着けた。行政に有利なものではなく、事実を続けてみてほしい」

一方、被告の県側は、「原告の主張する専門家の意見は、客観的かつ正当な判断と言えず、建物の倒壊の危険性は、極めて低いとは言えない」などとして、争う姿勢を示しました。

県は解体工事について、3月中の着工を目指すとしています。

岡山放送
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