東日本大震災の後の岩手県陸前高田市を舞台にした映画「この場所」の公開が岩手県内で3月6日始まりました。
盛岡市の映画館では、フィリピン人の監督が“心の復興”を描いた思いを語りました。
盛岡市の映画館「フォーラム盛岡」では公開初日の3月6日、ハイメ・パセナ2世監督が舞台あいさつをしました。
2月から東京で公開されている映画「この場所」は、東日本大震災から十数年後の陸前高田市を舞台にした日本とフィリピンの合作映画です。
父親を亡くした日本人の大学生・レイナが、フィリピンからやってきた母親が違う姉と衝突を繰り返しながらも交流を深めていく、「心の復興」を描いています。
震災の発生から5カ月後に来日し、東北各地を巡ったというパセナ監督。
被災地で強く生きる人々の姿に、大きなインスピレーションを受けたといいます。
ハイメ・パセナ2世監督
「津波によって多くのものを失った人々が、どうやって生きていくのかを見せていただた。私にとって非常に忘れられないものとなり人生にとって大きな経験となった」
その上で、「津波のようにつらいことがあっても人々が人生の楽しみを見つけて前に進んでいくことを映画で伝えたかった」と語りました。
来場した人たちは、復興への思いがこもった作品を見て心を動かされた様子でした。
来場した人
「少しシリアスな部分もあったが、最後は笑顔で素晴らしかった」
盛岡に住むフィリピン人
「(監督は)良い映画を作った。サンキューベリーマッチ」
震災の発生から間もなく15年。
パセナ監督は岩手に住む多くの人に作品を見てほしいと訴えます。
パセナ監督
「この場所・岩手は非常にこの映画にとって大事な所。震災から15年たった今、この映画がこの地に帰ったきたことに意味がある」
映画「この場所」は、県内ではフォーラム盛岡と一関市の「一関シネプラザ」の2つの映画館で、3月12日ごろまで上映される予定です。