2020年7月の豪雨で入所者14人が亡くなった球磨村の特別養護老人ホーム『千寿園』と村に対し、遺族が損害賠償を求めている裁判です。6日熊本地裁で開かれた初弁論で被告の『千寿園』と村は争う姿勢を示しました。

【原告代理人 松野 信夫 弁護士】
「『千寿園』の職員、幹部は『まだまだ大丈夫』と思っていた節があって『甘かった』としか言わざるを得ない」

訴えを起こしているのは、球磨村の特別養護老人ホーム『千寿園』に入所し2020年7月の豪雨で犠牲となった女性の遺族です。

訴状によりますと、遺族は、球磨川の氾濫で1階部分が水に漬かったにもかかわらず、女性が2階にあげてもらえず死亡したと主張。

『千寿園』の避難誘導や球磨村の避難指示の出し方に過失があったとして『千寿園』と村に対し、合わせて3000万円の損害賠償を求めています。

6日の初弁論で、遺族の代理人弁護士は、「村唯一の高齢者施設である『千寿園』は、施設近くの川が危険な状況であると分かっていたにもかかわらず、入所者を安全な場所に避難させず、球磨村は当日まで『千寿園』に何の指導もしていない」と意見陳述しました。

一方、『千寿園』を運営する社会福祉法人『慈愛会』と球磨村は訴えの棄却を求め、争う姿勢を示しました。

テレビ熊本
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