鹿児島空港の慢性的な駐車場不足の解消を目指し、4月1日から繁忙期の駐車料金が値上げされることが決定した。混雑解消対策を検討してきた関係者による検討会が3月5日、最終とりまとめを行い、料金体系の見直しと駐車場拡充の方針を正式に決定した。
繁忙期は24時間1200円に値上げ
検討会には国や県、鹿児島空港ビルディングの担当者らが参加し、2025年6月から続けてきた議論の結論を出した。今回の対策の柱となるのは、料金体系の見直しと駐車場の拡充である。
料金の見直しでは、ゴールデンウィークや夏休み、年末年始など利用者が多い時期を「多客期」として設定し、24時間の利用料金をこれまでの1000円から1200円に200円値上げする。さらに、24時間以上駐車した場合の料金体系も変更され、従来は12時間で500円加算されていたものが、6時間ごとに250円加算される仕組みに改められる。

現在の鹿児島空港駐車場は、平日の午後でも一部が満車となるほどの混雑状況が続いている。値上げについて利用者からは「仕方ないかなというところはある。すぐ歩いて来られるし、近いのでどうしてもここを使ってしまう」という声や、「なるかもしれないけど便利ですもんね。ちょっと周りの駐車場は遠いから」との意見が聞かれた。200円の増額でも使うかとの問いには「使いますね、仕方ないから」と答える利用者もおり、空港駐車場の利便性の高さがうかがえる。
職員専用駐車場を一般開放、353台分を追加
駐車場の拡充については、現在空港職員専用となっている353台分の駐車場を4月下旬以降に一般開放する。これにより一般駐車場は現在の1584台から1937台へと大幅に増加する予定だ。

しかし、根本的な解決にはさらなる拡充が必要とされている。検討会では駐車場の容量を900台以上増やす必要があるとする調査結果が報告されており、早ければ2030年度までに立体駐車場の整備を目指す方針も示された。
国土交通省航空局航空ネットワーク部の田口芳郎部長は「すべて順調にいけば2030年度中にキャパシティー(立体駐車場完成)に持っていければ、我々の思いとしては持っている。空港に来たけれど止められないというのは何としても避けるべきだ」と語り、駐車場不足の解消に向けた強い意欲を示した。
長期的な視野で混雑解消を目指す
今回の対策は短期的な混雑緩和と中長期的な駐車場拡充を組み合わせた包括的なアプローチとなっている。料金値上げによる需要調整と、段階的な駐車場拡充により、鹿児島空港を利用する県民や観光客の利便性向上を図る狙いがある。
4月からの新料金体系と職員駐車場の一般開放により、まずは当面の混雑緩和が期待される。その後、立体駐車場の整備により抜本的な解決を目指すという段階的なアプローチで、鹿児島空港の駐車場問題解決に取り組んでいく方針だ。
利用者にとっては料金負担の増加となるものの、駐車場不足による不便さの解消につながることが期待される。今後は新料金体系と駐車場拡充の効果を検証しながら、さらなる改善策の検討も続けられる見込みである。
(動画で見る▶鹿児島空港「繁忙期の駐車料金を1000円→1200円に」4月1日開始、GWの混雑緩和が狙い)
