東京のベンチャー企業「スペースワン」が民間企業単独としては国内初となる、機体に積んだ人工衛星の宇宙軌道への投入を目指して発射する「カイロス3号機」は、打ち上げ後に「飛行中断措置」が行われた。

今回もミッションを達成できないという結果に終わりましたが、搭載された衛星を開発した企業は、「正直ショック」と述べつつ、「何度でも何度でも諦めずに挑戦を繰り返して、成功にたどり着いて欲しい」と期待の言葉を述べた。

■「今回は成功するのではないかと期待が高まった」

話を聞いたのは、札幌市の宇宙ベンチャー企業「Space Cubics」の森島史仁さん。

カイロス3号機に搭載される人工衛星を開発したメンバーの1人だ。

本業は宇宙空間でも使用できるコンピューターの開発で、その技術を活かして、不具合が起きても自動復旧する人工衛星を開発した。

宇宙ベンチャー企業「Space Cubics」森島史仁さん:きれいに打ち上がっていったので、今回は成功するのではないかと期待が高まったんですけど。

宇宙ベンチャー企業「Space Cubics」森島史仁さん:飛行中断という話を聞いて、私たちの宇宙用コンピュータの実証の機会を失ったことは、正直ショックでした。

宇宙ベンチャー企業「Space Cubics」森島史仁さん
宇宙ベンチャー企業「Space Cubics」森島史仁さん
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■「何度でも何度でも諦めずに挑戦を繰り返して」

(Q.今回が最後のチャンスと言っていたが?)
「Space Cubics」森島さん:私たちが製造した衛星は2台、そのうち1台はカイロス2号機。そしてもう1台は今回のカイロス3号機に載せていただきました。なので、私たちの衛星開発のプロジェクト自体は、これで終了になります。

「Space Cubics」森島さん:ただ、JAXAと共同検討した新しいコンピュータを今開発していまして、ispaceさん(※月面探索などに挑む、宇宙ベンチャー企業)の今後のミッションで利用を検討していただいてます。

「Space Cubics」森島さん:そういった形で今後自分たちの宇宙用コンピューターの宇宙実績をどんどん積んでいければなと。考えています。

(Q.スペースワンへ伝えたいことは?)
「Space Cubics」森島さん:今回ミッションの成功には至らなかったと思うんですけれども、何度でも何度でも諦めずに挑戦を繰り返して、そして成功にたどり着いて欲しいです。

カイロスに搭載された「Space Cubics」の人工衛星
カイロスに搭載された「Space Cubics」の人工衛星

■「3回で成功させるのは奇跡に近い」専門家も繰り返し挑戦することの重要性指摘

専門家も繰り返し挑戦することの重要性を指摘している。

航空宇宙工学に詳しい金沢工業大学の森合秀樹教授は、「3回で成功させるのは奇跡に近い。ただし世間とスポンサーはそう見ないので、失敗を恐れず続けられるかが重要」と話した。

スペースワンは今回の結果について、原因究明を最優先するとしていて、気になる次の「4号機」について、詳しい説明はなかったが、2020年代中に年間20機、2030年代中に年間30機という打ち上げ目標は「変えない」と話している。

金沢工業大学・森合秀樹教授のコメント
金沢工業大学・森合秀樹教授のコメント
関西テレビ
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