違法薬物について、人気アーティストのプロデューサーやプロ野球選手といった著名人が逮捕される薬物事件が相次いでいます。

覚せい剤や大麻など薬物の依存症に苦しむ当事者に話を聞きました。

◆利用者Aさん(60代)
「この辺、この赤い所からここまで」

大分市にある薬物などの依存症のリハビリ施設「大分ダルク」に通う60代の男性です。覚せい剤の注射痕があると見せてくれた腕には傷跡が白い線のように残っていました。

◆利用者Aさん(60代)
「友達から誘われて(覚せい剤を)始め1本打って、 すごい魔力なんですよね。それがね。自分が本当はもうスーパーマンになったような気持ちになって何も怖くないし」

10代から40代のはじめまで覚せい剤を使っていて60代となった今も、「また使ってしまうのでは」恐怖を感じると言います。

全国では、先週、世界的に活動する音楽グループ「XG」のプロデューサーSIMON容疑者がコカインなどを所持していたとして現行犯逮捕。

また、プロ野球・広島東洋カープに所属していた羽月 隆太郎被告は「ゾンビたばこ」と呼ばれる指定薬物「エトミデート」を使用したとして逮捕、起訴されています。

薬物を巡る著名人の検挙が相次いでいます。

2月、豊後高田市の小学校で行われていたのは薬物乱用防止の出前講座です。

この中では児童たちがクッキーなどのお菓子のように見える薬物があることやその危険性などを学んでいました。

◆児童
「誘われてもしないし、自分で手を出そうとはしないように気をつけます」

一方、こちらは、リハビリ施設の「大分ダルク」。

毎日、施設の利用者が集まり自分の経験を話しながら過去と向き合うミーティングを行っています。

◆利用者Aさん(60代)
「こうしてミーティング前になると自分のおろかさ、涙が出るんですよやっぱり、それをぐっとこらえて涙を出しまいと思うが、やはり心の中はいつも今のような天気で雨がしとしとしとしと降っている」

薬物だけでなく、アルコールやギャンブルの依存者もいて迷惑をかけた家族への思いなどそれぞれの気持ちを語っていました。
こちらは大分ダルクに通う20代の男性です。

20代の前半に大麻を使用しました。

◆利用者Bさん(20代)
2「自分で110番した。行き場がなくて、大麻と携帯しかなかったから」

現在、ダルクの寮で生活しながらリハビリを続けています。

◆利用者Bさん
「苦しいけど、やってて、着実にいいことは増えている」

県警によりますと2025年、県内で薬物の所持や使用などで検挙されたのは95人と前の年より6人増えました。

このうち、最も多いのが覚せい剤で48人。再犯率も73%と依存性の高さを示しています。

自身も薬物依存に苦しんだ過去を持つ大分ダルクの施設長は…

◆大分ダルク 藤川聡施設長
「時代とともに使う薬物は変わっていると思うが、根底にあるものは一緒じゃないのかなと。どこかにその方の生きづらさがあったり」

◆利用者Aさん(60代)
「助け合い励まし合いで生きていかな やっぱりこの病気は治らんなという思い」

長い間苦しみ続ける恐れもある薬物。改めて、その恐ろしさ知ること。そして、絶対に手を出さないことが大切です。

テレビ大分
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