「安楽死」が認められるようになった近未来の日本を描いた映画が、高知市の劇場で公開されています。主演の毎熊克哉さんと奥田瑛二さんが舞台挨拶を行いました。
2月28日、高知市のキネマミュージアムを訪れたのは公開中の映画「安楽死特区」で治る見込みのない難病を患った主人公を演じた毎熊克哉さんと、苦悩しながらも安楽死に導く医師を演じた奥田瑛二さんです。
奥田瑛二さん:
「入ってきて(皆さんを)拝見した瞬間に自律神経がファーっと羽ばたいていった」
毎熊克哉さん:
「開口一発目自律神経の話は…(笑)」
奥田瑛二さん:
「医者だからな」
安楽死法案が可決され「安楽死特区」が設置された近未来の日本を舞台に、人生の最期を自ら決断しようとする人、医師、見守る人など生と死に向き合う人々の姿を描いた物語です。
毎熊克哉さん:
「すぐ役に入れなかった。実際日本には安楽死が認められてなくて特区もないからフィクションなんですけど、自分がやる役ってフィクションではないなっていうのが最初にあって」
質問コーナーではこんな声がー
映画を見た人:
「父親が亡くなってその時に死にたいって思ったんですけど、母がいて、死ねないなって思って頑張ってるんですけど、それを思い出して舞台挨拶始まってからも涙が…」
毎熊克哉さん:
「このような場で少し言いづらかったかもしれないんですけど、そういう声が聞けてうれしかったです」
奥田瑛二さん:
「ずっと守ってくれるから、あなたが今おっしゃった気持ちで、死にたいような気持ちでそれは強い意識と繊細な感情が感じさせてくれてるから、その気持ちを大事にしたら今まで通りちゃんともっと強くなったと思うんだ。だからそういう気持ちを大事にしてほしい。なんか悩んだときは毎熊に会いに行きゃいいと思うよ。俺は高知でうろちょろしてるけど」
2人の息の合ったトークに会場は和やかな雰囲気に包まれていました。
高知市から:
「自分自身のこともそうだし、身近な人の誰にでも起こりうることなのでその時どうするかなって色んなことを考えながら見てました」
奥田瑛二さん:
「自分の感じたことを胸の中に持ちながら映画館をあとにするんだな。それを人にお話しになったり、どんな映画だったのと聞かれた時に自分なりに誰に伝えるかという。それがこの映画のすごいところだなと思う」
毎熊克哉さん:
「この映画を通して無関係だと思っていた『死』。自分の死、友達の死、家族の死っていうのを『生』とワンセットで映画を見たことで深く考えてみる感じてみるっていうのをすると、米の味も変わってきそうな気がしますし、受け取り方は自由なんですけど映画をきっかけに『生』と『死』について感じてもらえたらうれしい」
「安楽死特区」は高知市のキネマミュージアムで3月12日まで上映予定です。