長野県伊那市の老舗和菓子店が人気商品の総選挙を始めました。菓子をキャラクター化して公約なども設定しています。伊那市では4月に市長選と市議選を控えていて、楽しみながら「選挙」に親しんでほしいとしています。
伊那市の老舗菓子店「菓子庵石川」。店内に入ると、選挙の「記載台」。さらに「投票箱」も。
どちらも市の選管が管理する「本物」です。一体なぜ?
菓子庵石川・石川信頼社長:
「身近なお菓子っていうものを使って投票ということで、選挙というのはどんなものなのか、経験してもらえたらうれしいなと思って企画をしました」
名付けて「第1回ちいずぷっちい総選挙」です。
対象となるのが店ダントツの人気商品「ちいずぷっちい」。
発売から60年以上愛される「ちいずくっきい」を一回り小さくしたもので、ホロホロとしたクッキーでチーズクリームをはさんだ地元の銘菓です。
4年前から期間限定のフレーバーを開発し、これまでに20種以上を展開。このうち9種類が「立候補」しました。
こちらは「さくらぷっちい」。高遠のさくらペーストが使われ、香りと味が楽しめます。
さらに、かわいらしいキャラクターも!。
「和の里党」所属、という設定で選挙ポスターも制作しています。
キャッチコピーとマニュフェストは「伊那の誇り!365日、満開宣言」。「伊那の高遠の桜を年間通してPRします」。
AIの力を借りて、9種類にキャラクターやマニュフェストを設定しています。
こちらは初夏に販売する「れもんぷっちい」。
「甘酸っぱい未来を作る党」所属で―。
「疲れが吹き飛ぶような爽快な酸味を保証します」。
過去に上伊那農業高校と開発したバジルトマト味の「太陽ぷっちい」は「太陽と香りの新党」所属。
「甘いだけが菓子じゃない」。「おつまみ需要を拡大します」。
投票は2月26日から始まりました。
菓子庵石川・石川信頼社長:
「『0票』であることをご確認ください。大丈夫ですね。実際にこうやってやるんですかね?」
市の選管から投票箱を借り、「ゼロ票確認」をするなど実際の選挙さながらです。
まずは石川社長が投票!
菓子庵石川・石川信頼社長:
「私はこれなんだなぁ。私の推しは『らむれえずん』さん。チーズクリームと合わせてみたら、おいしいぞと開発当初から思っていたので」
石川社長が、ここまでこだわるきっかけは前回の市議選です。
身近な知人が立候補して当選。石川社長も市議会を傍聴するなど市の政策に関心を持つようになったそうです。
菓子庵石川・石川信頼社長:
「人を選挙で選ぶっていうのは、その人が当選して議員になるっていうことは伊那市はどう変わっていくかにつながるということを私自身すごく感じたので」
訪れた客も早速、投票―。
松本から来た客:
「長野県でいったらリンゴかなと。リンゴ好きなので1票入れちゃいました。楽しい気持ちで取り組めるかな」
「ちいずぷっちい総選挙」は伊那市の市長選・市議選の投開票日4月19日まで店舗やオンラインで投票でき、当選結果の発表は21日です。
1位のフレーバーは次の総選挙まで「レギュラーメニュー」に。
2、3位は6月中に特別販売する予定です。
菓子庵石川・石川信頼社長:
「知ってもらう機会になったらまた食べてもらう機会にもなると思うし、買ってもらう機会にもなると思うので期待しています」