27日、この時期としては高い最高気温16.0度を観測し3月下旬並みの陽気となった愛知・名古屋市。
この街のシンボルである名古屋城の石垣や木々が今、まるで雪が積もったように白く染まる異変に見舞われています。

FNNは早速、異変の現場へ。

塗料を塗られたかのように石垣は真っ白の状態で、さらに近づいてみると、石垣の上辺りに生えている木も白くなっているのが分かります。

2025年5月と2026年2月27日の様子を比べると、石垣や木々の白さがはっきりと分かります。

白い異変は、名古屋城敷地内の別の箇所でも確認できました。

名古屋城北側の石垣の近くでは、手すりや黒いパイプのようなものが真っ白になっていました。
また、そばに生えている木を見ると、まだ緑ということが分かる木もありますが、真っ白になっているものもありました。

広い範囲にわたるこの異変。
もちろん、雪ではありません。

石垣を白く染めた犯人は午前6時、上空に姿を現しました。

群れを成して空を飛ぶ黒い鳥。
木にとまって休む姿も確認できます。

この鳥たちの正体は、川や池などの水辺に生息するカワウ。

その大群が落とす大量のふんが石垣などを白く染めていたのです。

なぜこの時期にカワウが名古屋城に飛んできたのでしょうか。
そのお目当ては、川に集まる生き物でした。

堀川1000人調査隊・服部宏事務局長:
1月から2月ぐらいにかけて堀川にボラがあがってくるが、今年は少し多かったみたいで、それを狙ってカワウがいつもの年よりたくさん集まってきた。

名古屋城近くの川で大量発生したボラです。

街の人は「しょうがない。捕まえるわけにも、追い払うわけにもいかない」と話しました。

ふんまみれになった城の石垣は貴重な文化財のため、簡単に洗い流すことができず、雨による自然のクリーニングを待つしかないということです。