世界の強敵と戦ってきたその手で、今度は温かなコーヒーを届けます。プロボクシングの元世界チャンピオン、重岡 優大 さんが24日熊本市内にカフェをオープン。決断の裏に秘めた思いを取材しました。
朝一番の清潔な店内。かぐわしいコーヒーの香りが漂います。ラテアートを描く表情は真剣そのもの。
【元WBC世界ミニマム級チャンピオン 重岡 優大さん】
「ボクシングだったら『どうだい、俺のボクシング?』って言えるんですけど。コーヒーは(小声で)『どうですか?』って」
(まだ恐る恐る?)
「自分でもまだまだなのが分かっているからなんですよね」
プロボクシングの元WBC世界ミニマム級チャンピオン・重岡 優大さん。
熊本市に生まれ、弟の銀次朗さんとともに兄弟で世界チャンピオンの夢をかなえました。
しかし、去年5月、銀次朗さんは世界戦で頭部にダメージを負い、急性硬膜下血腫を発症。開頭手術の末、一命は取り留めましたが、県内の病院で今も懸命のリハビリを続けています。
優大さんは弟を支えるために去年夏、『引退』という道を選択。元々コーヒー好きだったこともあり、「将来的な弟の居場所を作りたい」と、カフェのOPENを決めました。
店の名前は『Shinonome coffee(しののめコーヒー)』。
夜が明け始める頃の、空があかね色に染まる様子から『明るい未来が訪れますように』との願いが込められています。
【重岡 優大さん】
「お待たせしました」
【来店客】
「コロンビアを(飲んでます)。最高です」
「重岡兄弟といえば、みんな知ってますから。昔から応援してます」
【来店客】
「インスタのストーリーズ見て(オープン情報が)流れてたんで楽しみに来ました」「ボクシングで培った情熱とか思いがカフェの仕事でもきっと生かされると思うので、いちファンとして応援していきたいなと思っています」
【元WBC世界ミニマム級チャンピオン 重岡 優大さん】
「愛してもらえるようなカフェにしたいですね。そのためにもちゃんと僕も一人一人と向き合って、その人が『おいしい』と言っていただけるコーヒーを丁寧に提供できたらいいなと思っています」
今後はコーヒーだけでなく、手作りのベーグルやクッキーなど軽食メニューも増やし、地域のよりどころになるような明るい店を目指したいということです。