2月6日に総務省が発表した家計調査について。山形市が支出額で4連覇を達成したものと言えばラーメン。実はもう1品、ある外食にかける支出が初めて1位となった。内陸の山形市が1位になるのはちょっと意外なものについて調べてみた。
(リポート)
「街の皆さんに聞いてみました。山形市の「年間支出額」全国1位の食べ物知っていますか?」
「ラーメン」
「ラーメン」
「ラーメン」
「ラーメン」
街の人に「全国1位の食べ物」を聞くと、ほとんどの人が答えたのは県民食ともいえる「ラーメン」。
そこで今回初めて1位となった“ある外食”についてたね明かしすると…。
「新潟・北陸の石川とかと思っていた。すごく意外」
「意外。山形市は海のない場所だからちょっと意外性が強すぎる」
皆さんが全く予想できなかったという支出額全国トップを獲得したもの…、それは。
(リポート)
「今回初めて日本一となったのはすしなんです」
「すしの外食」の支出額が日本一に。
すし店の店主も全く予想していなかった結果に驚いていた。
(まわる鮨太助北町店・板坂竜彦さん)
「率直に驚いた。うれしい。すしを食べてくれるお客が増えれば増えるほどすし業界もうれしい。大歓迎」
今回1位となったのが「すしの外食」。
「外食」というのは回転ずしなど、すし店での1世帯あたりの支出額をさしていて、スーパーなどで売られているすしは含まない。
<すし外食年間支出額(2025年)>
1位 山形市 2万4969円
2位 名古屋市 2万3037円
3位 富山市 2万3006円(2024年1位)
4位 金沢市 2万2255円(2023年1位)
5位 福島市 2万1815円
海産物が有名な北陸の富山市・金沢市を山形市が上回るは、やはり意外。
内陸の山形市が、なぜ「すしの外食」の年間支出額で1位なのか、この謎を解明すべく話を聞いてきた。
初めに訪問したのは山形市役所。
毎年ラーメン支出額の日本一を盛り上げているブランド戦略課。
「すしの外食」も1位に輝いた受け止めを聞いてみると…。
(ブランド戦略課・樋口修課長補佐)
「正直びっくりしている。2月6日に報道機関の報道を見て初めて知った。2月6日は正直ラーメンでいっぱいいっぱいでしたから、そこまで手が回らなくて。『え、そうなんだ』と、けっこうぼうぜんとしたというか、わからなかった」
市としては、今回1位となった要因をどのように分析しているのだろうか。
(ブランド戦略課・樋口修課長補佐)
「わからないというのが正直なところ。市内にはチェーン店もあり、昔からすし屋もあり食べる機会は身近にあるので食べられないことはないが、わからないというのが正直なところ」
市でも理由が「わからない」という今回の結果。
「どうしても理由を知りたい」と、専門家に話を聞いた。
漁業と水産物の消費を研究している農林中金総合研究所の田口さつきさんは、山形市が1位となった要因について次のように話す。
(農林中金研究所・田口さつきさん)
「帰省する人と一緒に食べることが多いのではないか。すし外食の支出額の多い日が、年末年始・お盆・ゴールデンウィークという家族が集まる機会が多く、これが1つの要因と思われる」
また、田口さんによるとほかの都市と比べ、山形市では頻繁にすしが消費されている傾向にあることも要因の1つだという。
(農林中金研究所・田口さつきさん)
「家計簿に、何回すし外食という項目が記載されたかを示す数値があるが、それも高かった。けっこう頻度が高くすし外食を皆さんが利用している」
すし店の客に話を聞いてみても、外食をする際に「高い頻度ですしを選ぶ」という声が聞かれた。
(客)
「回転ずしは仕事終わりにも食べる。月に2・3回は行くかもしれない」
「回転ずしに行く。意外と身近なものかもしれない」
そして最大の疑問。
なぜ「内陸」の山形市が海産物の有名な都市を上回ることができたのか。
専門家の田口さんは「山形市の立地が関係しているのではないか」と指摘する。
(農林中金研究所・田口さつきさん)
「山形市の場合、立地的に庄内・三陸の魚が入ってくる。しかも鮮度良く・物流コストも低く、お値打ちな魚も得られる。かなりすしに対して恵まれた立地」