屋根から崩れ落ち原形をとどめていない建物があちらこちらに。
災害級の大雪は辺りの光景を一変させていました。
東北興産・三上大和社長:
“あれ?(建物)ないじゃん”って、目を疑いましたね。見たらこのありさまなんで…。人ってこういう時、笑っちゃうんですよね、本当…。
雪の重みに耐えられなかったのか、会社の倉庫が相次いで倒壊。
惨事を防げなかったのには、ある切実な理由があったといいます。
東北興産・三上大和社長:
うちは公共事業の除排雪も受けてますので、そちらでやはり地域最優先で動いていたので…。
19日も札幌市などで一時「暴風雪警報」などが発表。
列島各地を襲う今シーズンの大雪は、まだ終息の見通しが立っていません。
そんな大雪被害に悩まされる地域の1つが、青森県。
青森県によると、大雪により8人が死亡、建物への被害は240件に及んでいます。
取材班は、大きな建物被害が発生した五所川原市へ向かいました。
すると、積もった雪の重さに耐えきれなかったのか、屋根から崩落した建物があちこちに見られました。
農業用の堆肥などを製造・販売する「東北興産」。
敷地内にある倉庫などの建物50棟のうち、少なくとも10棟で倒壊や損壊が確認されたといいます。
東北興産・三上大和社長:
(Q.壊れ方は屋根の中心から崩れ落ちている?)そう。すべてが中心から落ちていますね。だから、本当に雪の重量(が原因)。気づいたときには本当にもう…。津軽弁で一言「わあ!ねえ(無い)!」って、それしかないんだよ。
何とか倒壊を免れた建物でも屋根の梁が折れ、今にも崩壊しそうな状況となっていました。
降り積もった雪で除雪が進まず、近づくことができない建物もまだあるのだといいます。
東北興産・三上大和社長:
(Q.建物を直すにはどれくらいの費用が?)8から12…億ですね。
この倒壊で被害を受けるのは自分の会社だけではないと語る三上社長。
地域の農家に欠かせない農業用の黒土の大部分がだめになったのだといいます。
東北興産・三上大和社長:
(黒土を)作れるだけ作ってストックして、ここ(倉庫)にパンパンに詰めたんですね。さあこれから(出荷)だという時にこの状態になって、(農家)みんな困っている。特に大規模農家は土を用意できないですよね。
それにしても、なぜこれほどの大規模な倒壊事故が起きてしまったのか。
実は、三上さんの会社は、自治体などから依頼される地域の除雪作業も請け負っていて、自分の会社の除雪を後回しにせざるを得ない状況にあったといいます。
東北興産・三上大和社長:
またかまたかというくらいに(除雪要請の)ずっと出動がかかっていて、あれ、うちの(会社の)場内の除雪“やばいなやばいな”と思っていたけど、公共(事業)の方も“出ろ出ろ”なんで、本当に手いっぱいだった。たぶん青森県の除雪業者はみんなそうだと思う。個人的には早く春が来ればいいなとしか…。もう雪見たくもないんで…。