例年3月にピークを迎える引っ越しシーズンが、2026年は2月に始まっている。物価高による料金高騰を背景に、ピーク時の費用は2021年の1.5倍以上に達している。こうした中、トランクルームにも注目が集まっているという。
ピーク時の費用は5年前の1.5倍以上に
例年なら、3月から春の引っ越しシーズンが始まる。しかし、2026年は異変が起きていた。

引っ越し業者「ブレックス」の美籏誠仁さんも「ピークの前倒し感は結構ある。だいぶ増えた。繁忙期がもう1カ月増えたみたい」と話す。ピークの3月や4月を避けて、2月に前倒しする人が増えているという。
新生活が始まる直前の3月は、費用が通常の約3倍かかる。

2021年と2025年を比べると、物価高の影響で「家族」の引っ越し料金は15万4391円から24万3804円に、「単身」は9万386円から14万2189円と、共に1.5倍以上になっている。
こうしたことから、取材をした大阪・箕面市の山川さん一家は引っ越しを前倒しにした。
さらに安くするため、このような技も使ったという。
山川さん:
事前に(一部の荷物を)運び終えています。トラックが小さくなると安くなると聞いたので、事前にできることは自分たちでやろうと。

その結果、ピークの3月にすべての荷物を一度に運んでもらった場合、約26万円かかるという費用が約7万円と、約4分の1にできたという。
一方で、取材班が「3学期はまだ終わっていないのでは?」と尋ねると。
山川さん:
3学期中は朝は私が車で送迎します。片道約30分かけて子供2人を送り迎えします。

引っ越し料金の高騰について、物流業界に詳しい近畿大学の高橋愛典教授は「ピークに引っ越しをする限り(料金高騰は)ずっと続く。『終わりが見えない』というのが正直なところ」と話す。
トランクルームで繁忙期を回避
そうした中、引っ越し費用を節約できるとして注目されているのがトランクルームだ。

繁忙期の高額な引っ越し料金を避けるため、荷物を一時保管し、料金が落ち着いた頃に改めて新居に運び入れることで、ピークを“後ろ倒し”にするのだ。

全国で70店舗以上のトランクルームを展開している「キュラーズ」の池田大和さんは「ここ数年、引っ越し時の費用の高騰を受けて、一時的に荷物の“避難場所”のような形でトランクルームを使う方が非常に増えている傾向にある」と話す。
「キュラーズ」では、2月の問い合わせ件数は、2025年より約20%増えているという。
(「イット!」2月13日放送より)
