北海道の政界地図ががらりと変わりました。
2月8日に投票が行われた衆院選で、北海道の12選挙区では自民党が11勝と圧勝。
かつて「民主王国」と呼ばれた牙城は崩壊しました。
自民圧勝
「中村」コールが響き渡る、高市首相の側近を自認する北海道4区の中村裕之さん。
1年3か月ぶりに国政へ復帰を果たした、北海道3区の高木宏寿さんは感情を爆発させました。
前回の選挙では同僚議員の落選が相次いだため「バンザイ」を封印した北海道7区の鈴木貴子さん。
今回は心置きなく行います。
前回の衆院選では12選挙区中3選挙区での勝利にとどまった自民党ですが、今回は11選挙区で当選し歴史的勝利を収めました。
一夜明けた、2月9日の朝。
「しっかり頑張ってまいります」(北海道5区で当選 自民 和田 義明さん)
返り咲きを果たした北海道5区の和田義明さんは地元で感謝を伝えました。
「今の状況を打破してほしい、希望が見えるようにしてほしいというのが今回の結果だった」(和田さん)
同様に朝から有権者に当選の報告をしていた北海道7区の鈴木貴子さん。
「ここ釧路が見たことのない新しい政治の景色を、みなさんと一緒につくりたい。切り開いていきたい」(北海道7区で当選 自民 鈴木 貴子さん)
伸び悩む新党、牙城の崩壊
選挙直前に発足した新党の中道改革連合は、選挙区では1議席のみにとどまりました。
立憲民主党北海道総支部連合会には重苦しい雰囲気が漂いました。
一方で公明党出身の2人は比例で当選を決め明暗を分けました。
「責任の重大さをひしひしと痛感している」(比例で当選 中道 佐藤 英道さん)
唯一の選挙区での議席を守った北海道10区の神谷裕さん。
対立候補との票数はわずか21票でした。
一夜明けての感想は。
「横を見たら1人だけになってしまった、これは切ない。これが選挙なんだと思うしかない」(北海道10区で当選 中道 神谷 裕さん)
道政界の変革に有権者は
北海道の政界地図が大きく塗り替えられたことに有権者は。
「みんなが期待しての結果だと思うので楽しみ」
「実績のない人も当選している感じもする」(いずれも有権者)
自民大勝の象徴区となったのが北海道8区です。
大泉潤函館市長の支援を受けた向山淳さんが当選。
立憲の代表代行などを務め、中道の選対事務局長の要職にある逢坂誠二さんに比例復活も許しませんでした。
「さっそくきょうから、全力で働かねばという思いだ」(北海道8区で当選 自民 向山 淳さん)
「今まで私に投票してくれた人が、中道とは何かがすとんと落ちていなかった。今の結果を見ると、必ずしも正解ではなかったというのが有権者の判断」(北海道8区で落選 中道 逢坂 誠二さん)
地元、函館市の有権者は。
「世の中は変わった。函館は昔から社会党系が強かったから」
「ずっと出ていた人が落ちて変わる。そういうことが期待されていたのではないか」(いずれも有権者)
自民優勢の裏で低い得票率
今回、自民党が北海道の12選挙区で議席を得たのは11選挙区。
全体の92%に当たります。
しかし、12選挙区あわせた得票数は約123万8000票。
得票率は50.6%です。
その他の候補に投票された総数との差は3万票あまりとなっています。
今後の政権運営のポイント
「高市政権に白紙委任状が渡されたわけではないことに注意が必要。選挙結果が国民の大多数の声であると考え、強引な政治を進めることのないよう願いたい。そうなると何らかのしっぺ返しが政権側に来る可能性も否定できない」(国学院大学 山本 健太郎 教授)
強大な数と力を持つこととなった巨大与党。
丁寧な政権運営が求められます。