再会後はまずゴルフとステーキ

 
 
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アメリカのトランプ大統領が明後日来日する。

安倍さんと久しぶりに再会した後、初日はトランプさんが大好きなゴルフとステーキを楽しむ。

今年2月の日米首脳会談の際フロリダでゴルフをした時のことを、一緒にまわった人に取材すると、二人はティーショットの打ち直しを許す”マリガン”や、1パットで入ったことにする“OK”方式でプレーし、悪く言えば、ズルをし合ってスコアもつけずにゴルフを楽しんだそうだ。

トランプさんはフルバックから打つ飛ばし屋だが、曲がる。
安倍さんはフェアウエイ・キープ率が高く、バーディーも取った。

しかし二人は遊んでばかりいた訳ではなく、ゴルフの合間に外交・安保に関する重要な話もしたそうだ。
たぶん今回もそうなるだろう。
 

二人はコーラで盛り上がる

前任のオバマ大統領が来日した時、彼はイマドキの人なので「お寿司が食べたい」と言い、銀座の一番高い寿司屋に行ったのにろくに寿司も食べず、ずっとTPPの車の関税の話ばかりして安倍さんをしらけさせた。

それ以来安倍さんはオバマさんと上手く行っていない。
トランプさんは昔の人なので、自らステーキを希望。座持ちがよく、意外と人に気も使うので、例えば「シンゾー、日本の牛肉のほうがアメリカのビーフよりもうまいなあ」など、ヨイショするかもしれない。

あまり仕事の話もしないので、安倍さんとはウマが合う。
二人ともお酒は飲まないので、ダイエット・コーラを飲みながら盛り上がるという不思議な関係だ。

 
 

“猛獣使い”に世界が注目

安倍さんがトランプさんにとって最も信頼できる外国首脳であることは世界の常識であり、外交・安保ではトランプさんの指南役と言われている。

トランプさんの方からしょっちゅう電話して聞いてくる。
トランプさんがあまりにも無知なので、安倍さんが側近に「もう少し事務方がトランプに勉強させてほしいな」と愚痴ったこともあったらしい。

安倍さんのことを”猛獣使い”と言う人もいて、世界中が安倍さんに期待していることは間違いない。

今回の日米首脳会談では、安倍さんトランプさんに対して「北朝鮮に対して下手にdealする方が、軍事攻撃よりはるかに怖い」ということをきちんと言うべきだ。
安倍さんの“猛獣使い”ぶりに、世界中が注目している。
 

平井文夫
平井文夫

言わねばならぬことを言う。神は細部に宿る。
フジテレビ報道局上席解説委員。1959年長崎市生まれ。82年フジテレビ入社。ワシントン特派員、編集長、政治部長、専任局長、「新報道2001」キャスター等を経て現職。