2016年7月、神奈川県相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者19人が刺殺され、26人が重軽傷を負った事件で殺人罪などに問われている元職員・植松聖被告の裁判員裁判が1月8日横浜地方裁判所で始まる。

フジテレビの記者が植松被告に拘置所で面会した。

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フジテレビの記者宛に届いた般若とおかめの絵

去年10月にフジテレビの記者宛に届いた封筒には無差別殺傷事件は「偶然」ではなく「必然」などと書かれた手紙と、本人が書いた般若おかめの絵が同封されていた。

植松被告は2017年にも3枚の異なる絵を描いてフジテレビに送ってきていた。

記者と接見した際の植松被告は眼鏡をかけ、長く伸ばした髪を後ろに束ねていた。

記者に「意思疎通ができない人は有害である」

以下、植松被告に記者が接見した際のやりとり…

記者:
3年前の事件について改めて今考えるとどうですか?

植松被告:
ベストを尽くしています。できる限りのことをやったと思っています。

記者:
3年間で自身の中に変化はありますか?

植松被告:
変わったというより深まってきています。『意思疎通ができない人は有害である』と説明できるようになりました。

遺族や職員には謝罪の言葉を述べつつも殺害した入所者への償いの言葉はなく身勝手な言い分を繰り返した。

植松被告:
ケガをした職員にも申し訳ないしご遺族にも申し訳ないと思っています。ただ、それが有意義だと思いました

被害者家族が法廷で植松被告に訴えたいこと

3年半前の事件で重傷を負った尾野一矢さんの父・剛志さんは妻のチキ子さんとともに被害者参加制度を利用し法廷で植松被告に直接訴えかける予定だという。

インタビューに応じた尾野さんは…

被害者の父・尾野剛志さん
「今の気持ち、君は幸せ?」ってまず聞くつもり。「あなたが言ってる意思疎通が取れない人間はいないんだよ」って。うちの一矢のことを話して、「今すごく一矢は生き生きしてるし、本当に幸せだよ、君は障害を持っている人は必要ないと言ってるけど、みんな必要があって生きてるんだよ」って…

8日の午前11時から横浜地裁で開かれる初公判は被害者の大半は匿名で審理され、傍聴席にも遮蔽板が設けられる異例の措置がとられる。

(Live News days 1月7日放送分より)