大阪・関西万博の会場の建設現場で起きたメタンガスによる爆発事故。

博覧会協会が2日、報道陣に事故現場を初めて公開した。

約6mにわたりめくれ上がったコンクリート
約6mにわたりめくれ上がったコンクリート
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記者リポート:
爆発があったトイレの工事現場。まだ大きな破損箇所が残されています

コンクリートがはがれ、鉄筋が露わになった地面。

およそ6メートルにわたってめくれ上がっている。

すぐ近くの地面にも複数の亀裂が走っていて、爆発の衝撃の大きさがうかがえる。

天井にも『へこみ』
天井にも『へこみ』

そして、天井には爆発で吹き飛んだコンクリートがぶつかったことでできたとみられる『へこみ』も見られた。

■事故当時は写真1枚のみの公開だった

ことし3月、溶接作業中に出た火花が、地下に溜まっていたメタンガスに引火して爆発した。

ケガ人はいなかったが、消防への通報があったのは、事故のおよそ4時間半後。

当初は写真の提供1枚のみ
当初は写真の提供1枚のみ

加えて博覧会協会は当初、事故現場の説明として、破損した場所が画面から外れた写真1枚しか提供せず、被害の全容が分からない状態だった。

■現場を公開した理由「隠蔽とか隠しているとか嘘ついているとかみんな言うからさ」

こうしたことなどから博覧会協会は、事故から3カ月以上たった7月2日、報道陣に事故現場を初めて公開した。

隠ぺいとか 隠しているとか 嘘ついているとか みんな言うから
隠ぺいとか 隠しているとか 嘘ついているとか みんな言うから

Qなぜ、このタイミングでの公開?

博覧会協会・藁田博行整備局長:
なんやかんや言うて、写真とかでしかお見せしていないので。隠蔽とか隠しているとか嘘ついているとかみんな言うからさ、現場を一回見てほしいなと思っていたんだけど

■「もう少し早めにできず、時期を逸したところはあるけど」

事故を受け博覧会協会は、ガス濃度の測定を徹底するほか、工事期間中はガスを抜く管を新たに設置。

換気装置
換気装置

開催期間中は、強制的に喚起する装置に変更するとしている。

博覧会協会・藁田博行整備局長
博覧会協会・藁田博行整備局長

Q(公開までに)時間かかったのは仕方ない?

博覧会協会・藁田博行整備局長:
さすがに事故翌日に(公開は)僕も怖いところもあるし。もう少し早めにできず、時期を逸したところはあるけど

 万博に参加する国々からも関心を集めた、工事現場での爆発事故。

今回の報道公開が、参加国や来場者の不安払しょくにつながるのだろうか。

関西テレビ
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