ふと気付くと足にできているタコとウオノメ。

痛みを感じないと放っておきがちだが、実は簡単なセルフケアの方法があるのをご存知だろうか。

皮膚が厚くなったり硬くなるのを遅らせることができるという。

正しいケア方法の基本から、タコとウオノメを予防するコツを日本フットケア・足病医学会の高山かおる理事に聞いた。

タコとウオノメの予防法は同じ

タコとウオノメは、足の同じ箇所に繰り返し加わる摩擦や圧迫によって皮膚の角質が厚くなったもの。

例えばサイズが合わない靴を履いて皮膚が擦れたり、外反母趾などの足の変形や歩き方の癖によって圧迫され続けたりしてもなりやすい。

このような要因がいくつも絡み合って、角質が硬く分厚くなっていくのだ。

なお、一般的にタコとウオノメは別のものと思われているが、高山理事によると“同じもの”と捉えていいという。

タコとウオノメは同じ皮膚の防御反応(画像はイメージ)
タコとウオノメは同じ皮膚の防御反応(画像はイメージ)
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「できやすい箇所や痛みやすいかどうかは異なりますが、角質が硬く分厚くなることには変わりません。ケアや予防の観点では区別する意味はないと考えています」

“丘状に盛り上がって痛くないのがタコ”、“円錐形に皮膚の中の方へ増殖して刺さり、痛くなりやすいのがウオノメ”といったように、アバウトに把握していればOK。

「どちらも強く擦れているときに現れる“皮膚の防御本能”という点は同じです。擦れないように靴をきちんとフィットさせることが基本的な予防法になります」

靴とかかとの隙間をなくして靴ひもをしっかり結ぶ。

当たり前のように思えるが、意外とおろそかになりがちだという。

靴ひもをしっかり結ぶのが予防の第一歩(画像はイメージ)
靴ひもをしっかり結ぶのが予防の第一歩(画像はイメージ)

「しっかりフィットさせて靴の中で足が滑らないようにするだけで、少しくらいの痛みなら和らげることもできるでしょう」

セルフケアの第一歩として意識したいが、厚くなった角質を薄くしたいなら“削る”方法も覚えておきたい。

削るなら入浴後なるべく早く

ポイントは“削るタイミング”と“削り方”だ。