3つ目として「開封済みの食品を密閉せずに入れるのも避けたい」と、せのおさんは話す。冷蔵庫に入れても、密閉していないと傷みやすく、カビが生えてしまう可能性があるからだ。

ちなみに、扉のパッキンは知らず知らずのうちにホコリが溜まり、カビの原因になりやすいそう。定期的に掃除しよう。
冷蔵庫を清潔に保つには“汚れたらこまめに拭く”を習慣にするのが一番だが、「お手入れしやすいように工夫するのもいい」と、せのおさんは言う。
小さな工夫が清潔さにつながる
「調味料や飲み物を入れることの多いドアポケットには、あらかじめキッチンペーパーなどを敷いておくといいでしょう。定期的に取り換えると、清潔さを保てますよ」
野菜室には、自立する紙袋などを置くのもいいとのこと。買ってきた野菜を紙袋に入れて保存すると野菜くずが落ちにくくなるという。

併せて、食材を保管する際にはちょっとした意識を持ちたい。
例えば、漬物、魚介類、肉など“汁が漏れやすい食品”は、二重にした袋や密閉できる食品保存容器に入れ替えよう。ガラス製の容器なら“におい移り”も防ぎやすい。

卵は傷みやすいため、冷蔵室での保存がお勧めだという。
「ドアポケットに卵置き場が設置されていることがありますが、外気に触れやすい(温度が上がりやすい)場所なので、卵が傷みやすくなってしまいます。卵のパックを切って二重に重ねると、安定した卵置き場になりますよ」
食品を使い切るための管理術
放置していた古い食品が傷むとカビが生えてしまうため、食品を使い切ることも大切だ。
「調味料のストック分は冷蔵庫に入れず、使っているものだけ冷蔵庫で保存すると、古いものから消費しやすくなります。詰め替えタイプのものは、マスキングテープなどに賞味期限を書いて貼っておくと安心です」

次の3点も心がけると、食品をうまく使いきれるそうだ。
・賞味期限が古いものほど、冷蔵庫の手前側に置く
・同じタイミングで使うものは近くに置く(バターとジャム、鮭フレークと海苔の佃煮など)
・食べる人や飲む人が取り出しやすい高さに置く(子供が飲むジュースは下段、大人が飲むお酒は上段など)