――サービスが勝手に使われたりウイルスに感染することはない?
サービスに使うパスワードが見えるわけではありませんので、ネットバンキングが勝手に悪用されるということはありません。ウイルスに感染させられるとか、コンピューターに侵入されるっていう可能性はほぼ考えなくていいでしょう。
例えば、ものすごくルーターが古くて、脆弱性を攻撃されて、設定を変更される可能性はありますけど、それは別の問題です。「Wi-Fiに入れるとそんな危険性がある」と言うのは煽りすぎです。「絶対に危ない!」って言うほどのリスクではありませんが、利用サービス名などを知られるのはプライバシーの問題もあるので注意しておきましょう。
また、ネットに不適切な書き込みをされる危険性はあると思います。例えばTwitterや掲示板などに誹謗中傷を書くとか、いたずらの書き込みをするとかをされてしまうかもしれません。
来客用の「アクセスポイント」を用意した方がいい
――今回のこのケースではどうすればよかった?
よっぽど古くない限り、普通のWi-Fiルーターには「マルチSSID」という機能があり、複数のアクセスポイントが使えます。それで来客用を用意したほうがいいと思います。
自宅のルーターの説明書をよく読んでいただいて、もう一つ別の「アクセスポイント」を立てる、つまりもう一つ「別の名前のSSIDを作ってパスワードも別にする」ことで、通信内容を盗み見られる可能性が低くなるわけです。
このアクセスポイントについては定期的にパスワードを変更したほうがいいでしょう。もし友達が別の人にパスワードを教えても定期的に変えていれば、勝手に接続していたずら投稿されることを避けられます。
――「マルチSSID」の設定ができない場合は?
これができない場合は、うーん…。ルーターの設定画面に行くのが大変かもしれませんが、でもそんなに難しいことじゃないです。逆に言うと、ここが分からないと、自宅のルーターやWi-Fiのことをある程度理解できるようにしないと「まずい」ということです。
また今回の話しとは全く別ですが、古いルーターは「脆弱性」という外部から攻撃されやすい弱点が残っている可能性がかなり高いです。
だから使っているルーターに、アップデートのファイルがあるか確かめることが重要になります。または、最新の自動アップデート機能があるルーターにしましょう、というのが一般的なルーターの安全対策になります。
――他人にパスワードを教えてしまったら、一般的にどうすればいい?
一般的には、パスワードを変更していただくのが一番だと思います。Wi-Fiを使う全ての機器のパスワードも変えることになってしまいますが、全部変えた方がいいでしょう。
今回のケースでは、子どもが友人にWi-Fiのパスワードを教えたということだが、それでも第三者が自宅ネットワークに入ってくるのは、どことなく気持ち悪いと思う人もいるのではないだろうか。来客用の「マルチSSID」の設定ができるよう、説明書を改めて読み直しておいたほうがいいのかもしれない。
