「高市旋風」を吹かせ自民党の圧勝に終わった衆院選。今後の国政はどうなるのか。また何が求められるのか。政治学が専門の立命館大学の森道哉教授に聞きました。
◆単独で3分の2超え 結党以来の最多議席を獲得した自民党の“勝因”
(立命館大学政策科学部 森道哉教授)
「小選挙区制度においては党首の顔の役割が大きい。(今回の結果は)高市総理の高い内閣支持率を反映したもの」
公示前は198議席だった自民党。与党の日本維新の会や無所属を合わせてギリギリ過半数を確保していました。開票の結果、自民党は316議席と単独で3分の2を超え、結党以来、最多の議席を獲得する大勝利を収めました。
要因となったのは、高市内閣の支持率です。
衆院選前のFNNの世論調査では70.8%が支持すると回答。こうした高い支持率を追い風に、高市総理は全国を駆け回り、倉敷市の演説会には約8000人の聴衆が集まりました。
◆信任受けた「高市総理」は丁寧な議論を積み重ねることができるか
一方、演説では「責任ある積極財政」など経済政策を訴えましたが、スパイ防止法の制定や憲法改正など高市カラーの強い政策の訴えは限定的でした。
(立命館大学政策科学部 森道哉教授)
「 (選挙戦で)見えにくくなった課題は多々ある。高市総理が信任を受けたということで、じっくり落ち着いて政策を進める環境が整いつつある。2028年の参院選まで(国政選挙)はないので(衆議院を)解散しない限りは国政は選挙という意味で落ち着く。いかに丁寧な議論を積み重ねるか、また国政報告会を通じて地方の人に話をしていけるかが課題」
◆香川で1議席を守るも支持が広がらなかった「中道改革連合」…大きな塊を野党はつくることができるか
一方、選挙直前に立憲民主党と公明党が合流した中道改革連合は、解散から16日後の投開票という戦後最短の決戦の中、支持が広がりませんでした。ただ、香川では中道が小選挙区の議席を守り、引き続き野党の動きが注目されます。
(立命館大学政策科学部 森道哉教授)
「野党が糾合できるか。意見をすり合わせられるか。大きな塊をつくることができるかが求められる。しかし理念なき糾合は価値を失う。どんな理念を持っているから集まるのか。それを伝えて欲しい。糾合できないのであれば、まずは党の言うべきことを言う。それをいかに伝えるか」