2月8日(日)にアウェイで、明治安田J2・J3百年構想リーグの開幕戦vsいわきFCに臨む北海道コンサドーレ札幌。昇降格なし、半年間のみ開催される特殊なシーズンですが、8月から開幕する2026/27シーズンで、去年成し遂げられなかったJ1昇格を達成するため、重要な意味を持つ半年間となります。
今シーズンからチームを託されたのは、川井健太監督(44)。現役時代にプレーした愛媛FC、当時J1に在籍していたサガン鳥栖の監督を務めた新指揮官。Jリーグファンには、”フットボールサイエンティスト”という異名がついたほどの分析家、そしてベンチでのクールな姿がイメージされます。
およそ1か月のキャンプをともに過ごした選手・スタッフに、その人柄をたずねてみると、口々に聞かれるのは「独特」「変わっている」という言葉。
自身の性格を「ノーマルだと思います」と分析した川井監督、「グラウンドでフットボールを表現することがなかなかできない時間があったので、料理で自分を表現するという手法を学びました」と話したように、その特技は鳥栖の監督を務め終えた2024年8月からの1年半で上達させた料理。
長期間のキャンプ生活を終えた後の、北海道での楽しみを聞いてみると、「美味しいものを食べること。新たな食材との出会いもあると思いますので、試行錯誤しながらやっていきたと思います」と、道産食材への好奇心も覗かせました。
鳥栖の監督であった2023年、ルヴァンカップで札幌に敗れた試合後の会見で、「僕は”最高の料理”をつくりたいと思っていますし、そういった意味ではまだまだ試行錯誤しているんですけれども、もっともっといいフットボールがつくれると思いますし、今から”いい材料”も、”仕入れ”ができてくると思いますので」と話したように、しばしば自身のチームを料理に例えてきた川井監督。
その理由をたずねると、「多いですね、確かに。選手やメディアの皆様ともいいコミュニケーションをとりたいので。分かりやすい共通言語って何かなというと、やはり料理だった。そういう理由で、そう表現しがちな悪い癖があります」と真意を口にしました。
その言葉通り、新チームへの戦術の落とし込みは「(選手の呑み込みは)全体的に早いですね。やはりクオリティを持った選手がいる」と順調な過程を歩んでいます。この半年間で、新指揮官はチームをどう”調理”するのか。その”レシピ”を披露する場となる新シーズン、最もこだわるものは。
「やはり、ファン・サポーターが笑顔になる時が一番好きです。試合中にファン・サポーターが一番喜ぶときはいつですか。間違いなく得点ですよね。いいプレーをしたとしても、『喜ぼうかな』で終わっちゃうじゃないですか。”喜びきれる”のって得点なんですよね。そのために得点をとりたいですね。たくさんとりたいです。そこにこだわってやっています。我々を通して”感情を揺さぶってもらいたい”と思います」
”情熱”を抱く指揮官とともに、北海道コンサドーレ札幌は新たな船出を迎えます。