近畿大学は、高級魚「ノドグロ」の世界初となる完全養殖に成功したと発表した。
光に極めて弱いことなど飼育の難しさから、研究開始の2015年以降は試行錯誤が続いていた。
一方、天然物の価格は高騰しており、飲食店からは「安価になる日への期待」が高まっている。
“近大ノドグロ”は近日中に東京・大阪の店で提供開始し、家庭に並ぶのは最短7年後になるという。
“世界初”ノドグロの完全養殖に成功
炭火であぶられているのは高級魚・ノドグロ。
深海に生息し、まだ謎の多いこの魚の完全養殖に近畿大学が、世界で初めて成功した。

濃厚な味わいで、白身のトロとも称されるノドグロは、漁獲量が少なく、価格も高い高級魚だ。
そのノドグロの完全養殖に成功したと、近畿大学の水産研究所が発表した。

近畿大学水産研究所・家戸敬太郎所長:
完全養殖の卵のふ化の瞬間。世界初の完全養殖を達成した。

家戸所長によると、ノドグロ養殖の研究は2015年からスタート。
しかし、光に弱く大変デリケートなノドグロの飼育は苦労の連続だったという。

富山実験場・中村尚隆さん:
夜に雷が鳴って光が飼育棟に差し込むと、それでパニックになり、翌日来たら大量死していることも。
天然物は高騰“近大ノドグロ”に期待の声
東京・築地にある「のどぐろ中俣 築地」では1匹500グラム以上の特大サイズを丸々1本、炭火で焼き上げるノドグロの原始焼きが看板メニューだ。

看板メニューのノドグロだが、その希少価値から価格は上昇の一途をたどっているという。

のどぐろの中俣 築地・中俣伸輔店主:
10年前と今とでは全然値段が違い、今は(10年前の)約4倍の価格になってる。
その完全養殖成功の知らせにノドグロファンは「もうちょっと安価なものが食卓に並ぶ日がくるのかなっていう、すごい期待感あります」と話す。

これまで、マグロなどの完全養殖に成功した近畿大学にとって、今回の“近大ノドグロ”の養殖成功は30種目の快挙だ。
近畿大学はさらに、より養殖効率がいいハイブリッド魚の交配も実現。

特に、ブリとヒラマサを掛け合わせた「ブリヒラ」はブリのうまみとヒラマサの食感の良さを併せ持ち、大手回転寿司チェーンなどですでに人気を呼んでいる。

近大ノドグロは、東京と大阪のレストランで近日中に提供が開始され、家庭の食卓に並ぶようになるのは早くて7年後になるということだ。
(「イット!」2月6日放送より)
