8日の投開票に向けて衆議院選挙はいよいよ最終盤に差しかかり、各メディアの情勢調査では自民党の勢いが際立っています。この背景や今後の見通しについて永田町取材で定評があるジャーナリストの鈴木哲夫さんに聞きました。

勢いを増す自民党

川崎健太キャスター:
この前の土日に行われた FNNの中盤情勢によると、自民党が単独で300議席をうかがうかという状況となっています。選挙戦で自民党が勢いを増したのはどうしてでしょうか。

鈴木哲夫さん:
各社のいろんな調査がありますがこの自民単独で300というのはかなり大きい数字ですよね。その要因の1つはやはり高市さんへの期待みたいなものがあるでしょうね。僕も遊説に行きましたけど人をかなり集めている。 中には「高市さんを見に来ました」っていう、 自民党の支持者じゃなくてもそういう人たちも足を運んでいる。高市人気みたいなものがこの数字に表れてるんだろうと思いますね。

川崎キャスター:
この時点でこれだけの強い数字が出た場合、 一般的にはどういうことが起こりうるんでしょうか。

鈴木さん:
これはケースバイケースなんだけど、過去の選挙を見ると大体2つに分かれていくんですね。1つは「ああ、もうこの数字なら…」ということで、このまま一気に勝ちに流れていくケース。もう1つは「え、そんなに取るの?」という反動ですよね。そこまで取らせちゃまずいよねとか、今回の場合、野党が「これじゃまずい」って言って動き出すとかね。だから動きが決まってくるのは、まさにこの1週間ってことになる。もう半分過ぎましたけど、この1週間の動きで最後決まってくるという ギリギリまで本当に読みにくい選挙だと思いますね。

伸び悩みの中道

川崎キャスター:
野党だと、立憲と公明が合流した中道改革連合が中盤情勢では100議席を割り込んで公示前の半数以下となる可能性も出ています。 中道は最終盤どんな戦略で臨むのでしょうか。

鈴木さん:
FNNの情勢調査では半数以下と出てますけれども、先ほど言った「これまずいぞ」という反動が実は出ていて、やはりがっちりと票を持ってるのは公明票、つまり公明の最大の支持団体である創価学会、 ここの票がやっぱり期日前投票含めて先週まだ動いてないんですね。先週の金曜日の夜9時に全国108の小選挙区で「巻き返せ」という指示が公明党と学会下りたんですよ。でね、これさっき取材したんだけど、昨日(4日)の夜ももう1回下りている。「なんとか巻き返せ」と。 だから公明票、学会票が丸々乗るかどうかは別だけど、何割乗るかわかりませんが、接戦のところがひっくり返っていく可能性もある。 だから本当にそういう意味では最後までやっぱりわからない。そういう形になると思いますね。

「ギリギリまで情勢動く可能性」

川崎キャスター:
中盤情勢の段階では、いわゆる公明の組織票がまだ反映されてなかった可能性もあるってことですね。

鈴木さん:
公明党を取材するとそういう分析ですね。 だからそれがやっと動いて。やっぱり公明党の支持者も迷いがありますよ。「比例は中道だけど、じゃあ選挙区は…」というね。今まで自民党やってきたでしょ。だからそういう迷いなどもあって鈍ってたけども、 それに2度ハッパをかけたというのはなかなか珍しいことなので、ギリギリまで情勢が動く可能性はありますね。

(2026年2月5日放送「報道ワイド 記者のチカラ」より)

テレビ西日本
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