2025年2月に発生した岩手県大船渡市の山林火災を巡り、専門家が行った様々な調査の結果を市民に報告する集会が開かれました。
出火直後は約時速1kmで延焼したことなどが説明されました。
この報告会は大船渡市で発生した山林火災について、国の助成を受け調査してきた研究者約40人でつくるグループが、その成果を共有しようと開いたもので、市民ら250人が集まりました。
2025年2月に発生し平成以降最大となる約3370haが焼失した大船渡市の山林火災。
東京理科大学の桑名一徳教授は出火場所である赤崎町合足の近くにある山・八ヶ森で見られた特徴について説明しました。
東京理科大学 桑名一徳教授
「出火場所の近くの八ヶ森の辺りでは、こういった木がたくさん見られる。いわゆる『樹冠部』、葉の上の方まで燃えてしまっている」
桑名教授は枝や葉先まで木の全体が燃え上がる「樹冠火」が、出火直後から谷筋に沿って発生し、飛び火が起きたことで広範囲に延焼したと指摘しました。
また報告会では樹冠火が起きた地点では、時速960mを超える極めて速い速度で燃え広がったことも説明されました。
桑名教授はこうした調査が今後の消火活動や避難計画にも活用できると話しています。
東京理科大学 桑名一徳教授
「どうなって延焼していくのかをある程度シミュレーションして、こういう時はこういう風に対応できるのではないかと、計画をあらかじめ考えられるところに研究成果が活用できるのではないか」
参加した市民
「(山林火災が)起きてしまったことは仕方ないが、これからどうするか、どういう影響が出るか大いに参考になった」
また京都大学の峠嘉哉特定准教授は、火災の被害木の強度は一般的な建設用の木材と遜色なく、活用が可能であることなどを説明していました。