大阪府警の元捜査員2人が、家宅捜索中に捜査対象の男性らを暴行しけがをさせた罪などに問われている裁判。大阪地裁は執行猶予つきの有罪判決を言い渡しました。
大阪府警捜査四課の元巡査部長・阪口裕介被告(33)と元警部補・時長力被告(51)は去年、風俗店のスカウトグループの拠点とみられるビルの一室を家宅捜索中に、捜査対象者を殴りけがをさせた罪などに問われています。
【被害を訴える男性】「胸、お腹を殴られたり、蹴られたり、顔の平手打ちだったり(された)」「『大阪府警なめるなよ』という文言だったり、『東京とは違うぞ、大阪は甘くないぞ』という発言がありました」
2人は、裁判で起訴内容を認め、時長被告は、暴行の理由について「捜査対象者がスマートフォンの暗証番号を教えず、上層部の期待に応えたかった」と説明しました。
阪口被告は、「反省しています。社会のルールを守ってまじめに生きていこうと思います」と述べ、弁護人は、「組織的な犯行で彼一人に責任を負わせるべきではない」と執行猶予付きの判決を求めました。
大阪地裁は、26日の判決で、殴るなどの暴行を加えけがをさせた阪口被告については「国民の信頼を大きく失墜させた」として拘禁刑2年6カ月、執行猶予3年の判決を、押し倒すなどした時長被告については「犯行の経緯・動機に酌むべきところはない」などとして拘禁刑2年、執行猶予3年の判決を言い渡しました。
この事件では、別の捜査員4人も在宅起訴されていて、大阪府警は懲戒処分を含むあわせて35人を異例の大量処分としています。
また、大阪府警が家宅捜索の現場に設置したカメラの映像データが削除されていて、2人の被告以外の人物が隠ぺいを図った疑いがあり捜査が続いています。
(関西テレビ「newsランナー」2026年1月26日放送)