今年動き出すさまざまな人や物事をお伝えするシリーズ「動き出す2026」、仙台在住のプロサックスプレーヤー熊谷駿さんです。
仙台を日常的に音楽があふれるまちにしたいと精力的に活動しています。
熊谷駿さん
「やっぱり楽都仙台という以上は、音楽を目的に国内外からお客さんが来てもらえるような街になっていってもらいたいなと思うんですね。」
仙台出身・在住のプロサックスプレーヤー、熊谷駿さん。
音楽の道を歩み始めたのは小学生の頃、父親が突然サックスを買ってきたのがきっかけだったそうです。
仙台高専を卒業後、単身、ジャズの本場アメリカに渡り、バークリー音楽大学、ニューイングランド音楽院を卒業。
帰国後は、仙台のみならず国内・国外で幅広く音楽活動をしています。
今年は、音楽活動開始10周年のアニバーサリーイヤー。熊谷さんが抱く夢とは…
仙台は、毎年秋の定禅寺ストリートジャズフェスティバルをはじめ、音楽イベントが多く、「楽都・仙台」とも呼ばれます。
一方で、日常的に音楽を楽しめる環境はまだまだだと熊谷さんは感じています。
熊谷駿さん
「もっと身近に音楽というものがあって、それこそ定期的に足を運べるような場所だったりとか、そういった音楽を楽しめるという環境がもっと充実していってもらいたいなと思います」
熊谷さんが思いを形にした演奏会があります。
「定禅寺月イチジャズスポット」。その名の通り、定禅寺通周辺で、毎月音楽イベントを開くものです。
入場は無料。気軽に音楽に触れてほしいという、熊谷さんの思いです。
この日は、熊谷さんのバンドのほかに、小学生の楽団と、仙台市で最も歴史のある楽団という、対照的な2つの団体が演奏を披露しました。
来場者は…
「考えられないくらいよかったですね。無料で市民の方々が音楽を聞く機会があるというのはとても素晴らしいことだと思う。」
この日のジャズスポットは大成功でしたが…
熊谷駿さん
「実は月1と言いながら今年1回しか開催できなかったので…」
無料であることや会場の手配の難しさもあり、去年はこの日1回の開催にとどまりましたが、今年は開催を増やしたいと意欲を見せます。
「音楽を日常に」という熊谷さんの思いは、次々に広がっています。
青葉区国分町に、去年6月にオープンしたライブレストラン、「J’z」。
熊谷さんはここでは出演者のブッキングや機材の管理などプロデューサー的な仕事をしています。
熊谷駿さん
「これほどのキャパという会場で、しかもこういった機材も全て揃っているというのは(なかなか)ないですよね。そういった中で素晴らしいアーティストたちが毎日演奏している。これがまさにライブレストランの良さではありますね。」
日常的に音楽を楽しめる空間を提供したいという熊谷さんにとっては、ここもその思いを形にする場所です。
熊谷駿さん
「(ライブを)定期的にできる場所が新たに生まれたっていうのが、仙台としてはひとつ課題が解決したところもあると思います。」
この日は熊谷さんもステージに立ちました。
誕生日のお客さんにサプライズで音楽のプレゼントです。
誕生日のお客さん
「びっくりしました。すごく素敵で、初めてです。サックスで。今年はよりいっそう思い出に残る誕生日になりました、ありがとうございます。」
ライブハウスやホールと違い、ここでは音楽の楽しみ方も人それぞれ。
食事の手をとめ、ステージに聞き入る人もいれば、音楽をBGMに友人たちとの歓談に花を咲かせる人もいます。
熊谷駿さん
「真剣に音楽を聞いてほしいという環境ではないので、お食事しながら会話しながら楽しんでもらえる、まさにこれが理想の形なので」
音楽が日常に溶け込む空間が、そこにはありました。
熊谷さんが毎週指導しているのは小学生のジャズバンド。
熊谷駿さん
「この子たちが毎回ちょっとずつ上手くなっていくんですよ。それが僕的にはやっててうれしいなって思うんですね」
小学生
「(熊谷さんは)やさしいし、いろんな話ができるからいいと思います。」
「ちょっとゆるい感じはあるけれど楽しいです」
将来、この仙台の街で音楽を楽しむ人が増えてほしい。
熊谷さんの思いは次の世代にも向けられています。
熊谷駿さん
「何よりも音楽って楽しいよねっていう、みんなと合わせて演奏する楽しさっていうのを僕としては一番感じ取ってもらいたい。それが最終的に音楽が鳴り響く街、楽都仙台というものにつながると思うので。」
日常に音楽がある街を目指して。熊谷さんは今年も精力的に活動するつもりです。