「FORMULA 1(R)」(以下、F1)第3戦、日本グランプリが3月27日~29日にかけて鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)にて開幕する。
昨シーズンはマクラーレンが2年連続でコンストラクターズタイトルを獲得。さらに、ランド・ノリス(マクラーレン)がドライバーズチャンピオンに輝き、マクラーレンとしては2008年のルイス・ハミルトン以来となった。
今シーズンは、2021年シーズンでF1から撤退したホンダが、イギリスのアストンマーティンとタッグを組んで復帰することも決まり、盛り上がりを見せている。
また、フジテレビはF1中継40年目に突入。F1と2026年から5年間の日本国内独占放送・配信に関するパートナーシップ契約も結ばれ、F1との新たなシーズンが始まる。
そこで今回、来日したF1のステファノ・ドメニカリCEOとフジテレビ・清水賢治社長が対談。シーズン開幕前に今後の取り組みについての意見を交わした。
80年代の熱狂的なF1ブームを再び
清水社長は「F1を日本で再び独占的にお送りすることができること、非常にうれしく思っています。40年間フジテレビはF1をやってきていますが、また80年代のアイルトン・セナブームを起こしたときのような熱狂をもう一度呼び起こしたいと思っています」と語った。
ドメニカリCEOと清水社長は、笑顔で挨拶と握手を交わした後、佐久間みなみアナウンサーも加わり、対談が進んでいく。
――40年という期間はF1においても世界で最も長いパートナーシップと聞いています。今後のフジテレビとのパートナーシップやフジテレビとのF1中継で期待することはありますか。
ドメニカリCEO:
まず、清水社長含めてフジテレビのみなさまに感謝しています。F1へのみなさんのコミットメント、スポーツに対する情熱、そして声を挙げてくれて40年。この40年、前を向いて我々とともに進化していただき、発展してきたことが大事だと思っています。ありがとうございます。とてもうれしいです。
そして今後、新しい世代に向けてファンを広げていくという意味で、一緒に手を取り合ってやっていきたいです。これは大事なことで、これまでの経験はもちろん、いままで関わってきてくださったみなさま、そしてファンのみなさま、新しい層だけでなく、継続してF1を盛り上げてくださる方々、みなさんと一緒に進化・発展していこうと思っています。
――今の言葉を受けて清水社長、どう思われますか。
清水社長:
40年前と比べてもF1は進化してきています。世界的にもブームとステータスはかなり上がっていて、その中で日本でさらに次世代、今の子供や将来のF1のファンを増やし、次の世代の新しいF1のファンを作っていきたい。
それは私たちフジテレビが持っているブームアップの力、地上波テレビ、衛星放送、そしてインターネット配信、さまざまなメディアを持っているので、それらを駆使してF1の今のステータスをさらに拡大し、若い世代にも広げていきたいです。
F1にとってのジャパンパワー
――会長に伺いたいですが、ホンダが再びF1に復帰してアストンマーティンとタッグを組むことも発表されました。F1にとって、ホンダやトヨタといった“ジャパンパワー”の存在をどのように位置づけていますか。
ドメニカリCEO:
ホンダが確信を持ってF1という場に戻ってきてくれて、アストンマーティンとのコラボレーション、パートナーシップを結んだことは、日本にとっていい影響を与え、大事な日になったと思います。
ホンダは1964年からF1に参戦し、成功や多くのチャンピオンシップも獲得してきました。彼らのスタイルや情熱、新しい技術を応用させて開拓してきました。アストンマーティンとのパートナーシップはとても重要です。またハースと組んでいるトヨタの存在も大きな意義があります。
新しいアイデア、新たなバイブルを持って進化・発展、イニシアチブを取って前進し、日本の市場に入ってくる。私たちはみなさんと一緒に新たなマーケット、新たな世代、新たな風を吹かせていきたい。
――新たな世代が鍵になるということでしょうか。
ドメニカリCEO:
新しい世代は常に様々なコンテンツに魅了されていないといけません。そのため、私たちが一緒に作っていくコンテンツがいかに若い世代とのつながりを生み出していくかが、今後の成功の鍵となります。
日本開催は続けて活気ある市場に
――ドメニカリCEOのお話を受けて、清水社長はフジテレビにとってF1のコンテンツを持つ意義、そして今後パートナーシップにどういったことを期待しますか。
清水社長:
フジテレビにとっては、世界最高のスポーツであるF1を我々のメディアから送り出すことができることは、強みになります。
テレビは競争が激しく、良いコンテンツが視聴者を獲得することになります。熱狂的なファンがいるF1という最高のコンテンツを、私たちはさらに大きくする使命があると思っています。
――ドメニカリCEOに伺います。F1の日本マーケットをどのように拡大していきたいかなど、今後の展望を教えていただければと思います。
ドメニカリCEO:
日本でのF1の開催は今後も長く続けていきたいです。これは当然のように聞こえるかもしれませんが、なかなか難しいことす。また、過去2年間に東京で開催してきたようなイベントを続けていきたいです。レースだけではなくF1ウィークにおいて関連コンテンツも含めて盛り上げていきたいです。
去年はレゴやディズニーとのコラボレーションや映画『F1/エフワン』の上映もありました。これらによってF1へ関心が向きレースへの関心も高まります。レースやテクノロジーに重きをおくことには変わりはありませんが、チームやドライバーにもっとファンとの接点を持ってほしいのです。
F1が持つ様々な魅力を届けていくことでさらにファンが増えていきますので、フジテレビと一緒にやっていくことは非常に大切です。これまでの長きにわたるパートナーシップには大変満足しています。
――今後F1での日本人ドライバーの活躍も期待したいところです。
ドメニカリCEO:
もし僕がチームを持っていれば、自由にできるのですが。ご存知の通り、今年、角田裕毅選手はリザーブドライバーになります。彼には集中力をもって、忍耐強くいてもらいたいです。またチャンスが巡ってくるかもしれません。
ホンダが戻ってきてくれたことで若いドライバーの育成に力が入ることを期待しています。日本人ドライバーを再び誕生させるためにも、若いドライバーの育成は欠かせません。
清水社長:
若手を育てていきたいですね。
ドメニカリCEO:
選手育成につながるコンテンツを一緒に作ってもいいかもしれませんね。それを見て憧れて「やりたい!」と思う人も出てくるかもしれません。若い人にもっとF1にきていただきたいです。
注目の開幕戦や日本グランプリを地上波で
3月のオーストラリアでの開幕戦から12月最終戦のアブダビまで、全24戦が開催されるF1。
開幕戦から最終戦までのフリー走行、予選、スプリント予選、スプリント決勝、決勝を含む全セッションを、CS放送チャンネル「フジテレビNEXTライブ・プレミアム」、インターネットチャンネル「フジテレビNEXTsmart」、動画配信サービス「FOD」などで放送する。
さらに、注目の開幕戦「オーストラリアグランプリ」と「日本グランプリ」は、地上波でダイジェスト放送を予定している。
2026年は世界最高峰のモータースポーツF1が、より身近に感じられるシーズンになりそうだ。
